【竜操教室 塾長日記】無償化しちゃって大丈夫でしょうか。
公立高校の魅力って何でしょうか。
学費の安さ以外で言うと、「伝統」ぐらいしか思い浮かばないのですけれど・・・
今、国会では高等学校の学費無償化に向けて議論が進められていますが、もし仮に学費が無償化されてしまったら、公立を選択する生徒がどんどん減ってしまうのではないかと思うのです。
もちろん、学費無償化と言っても、私立高校はそれ以外にもいろいろと費用がかかるので、公立と完全に差が無いということではないでしょうが、それにしても、ただでさえ定員割れと戦っている公立が多いのに、この先どうなってしまうのでしょうか。
学費に大きな差が無ければ、特色のある、魅力のある学校づくりのために投資をし続けている私立高校へ生徒が流れるのは自然の流れです。
一方で、人気の無い公立、定員に満たない公立は端から端から統廃合整理をしていけば良いだけのことですが、公立は地元の反対があるとなかなか簡単に廃校にすることもできず・・・
ずるずると先の見えない延命をしているだけのような学校がすでに存在している状態です。
それを維持するのも税金ですからね。
高校の無償化には直接的な負担はもちろんのこと、そうした間接的な負担増もあるのではなかろうかと思っています。
昨年の芳泉や、今年の朝日のように、人気のあるはすの普通科上位校ですら、いつ定員割れになってもおかしくないような現状を関係者の方々はどのように考えているのでしょう。
無償化するかしないかについて、その財源をどうするかしないかという議論は活発ですけどね、無償化によって起きるであろう現象、特に公立高校の状況の変化についても、もっと議論を深めていかないといけないように感じています。
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