【竜操教室 塾長日記】確かめ算は、計算と一連の流れの中で必ず行うもの。
数学ができる人に共通する特徴は、計算ミスをしないということだと思います。
正確に言うと、「計算ミスをしない」のではなくて、「計算ミスに気が付く」と言った方が良いかもしれません。
小学校の時に、引き算やわり算を習うのと同時に、確かめ算のやり方というのを習います。
180-55=125
そのあとで、55と125を足してみて180に戻るかどうかを調べます。
あるいは、
30÷4=7あまり2
そのあとで、7×4+2が30に戻ることを確認します。
この作業ですが、「はい、確かめ算をしてみましょう!」って誰かに言われたときだけやってちゃダメなんです。
計算ミスをしない人、つまり数学のできる人は、この確かめ算が普通の計算の一連の流れの中にあります。
おそらく、計算をする度に、ほぼ毎回確かめています。
数学ができる人に、「毎回確かめ算してるの?」と聞くと、「そんなことしてないよ!」と答えると思いますけどね。
そりゃあ、もう自分でも意識しないほど自然な流れになっているってことです。
計算ミスが多い人はこの作業がルーチン化していないから、一度出した答を100%信じてそのままにしてしまいます。
でも、これができる人は、1度目に出した答はあくまで仮の答であって、確かめをすることで真の答にしてくのです。
これを意識しないでできる人は、それが方程式になっても、もっと複雑な関数になっても、確かめられる範囲で必ず答をチェックしています。
なぜなら、前述のような基本的な引き算やわり算の問題ですら、確かめてみると自分がミスを頻繁に起こすことを知っているからです。
頻繁って言っても、100回に1回とか、1000回に1回とかと思いますが、それでも、こんな基本計算を間違えてちゃダメでしょ?
でも、それを確かめ算によって修正するから、結果的にほぼ100%間違わないわけで。
さらに言うと、確かめ算を毎回やっているということは、していない人に比べて倍の量の計算訓練を日常的に積んでいるとも言えます。
それも、意識しないで。
最近塾長は、この力が後々の数学の力を決定づけている大きな要素なのでは?と思いは始めています。
自分が計算ミスを起こすことを前提で、そのチェックと対処の仕方を知っている。
確かめ算は、全問解いたあとで残った時間でするものではありません。
計算とセット、一連の流れの中で行うもの。
そういう能力を、できるだけ小さい時から養うことが求められていると思います。
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