【竜操教室 塾長日記】相関関係はあっても因果関係はわからない。

「スマホ1時間以上の利用で学習に影響」


宮城県の公立高校での調査で明らかなんだそうです。


だからと言って、スマホ利用を1時間以内に抑えたら学力があがるわけではないのでご注意を!


おそらく調査結果からわかるのは、スマホ利用時間と学力には相関関係があるということであって、そこに「スマホ利用時間→学力」という因果関係があるかどうかはわからないはず。


この相関関係と因果関係はよくごちゃごちゃにされるのですが、はっきりわけて考えないといけないことです。


例えば、「ツバメが低く飛んでいたら雨が降る」というのがあります。


湿度が高いときはツバメのエサとなる虫が低いところを飛ぶために、それを追うツバメも低く飛ぶようになるのです。  


だから、ツバメの飛び方と天気にはそれなりの相関関係がありますが、だからと言って、ツバメが低く飛んだことが原因で雨が降るわけではありません。


「ベンツを持っている人は金持ちだ」という方がわかりやすいかもしれません。


これから金持ちになろうと思ったときに、まずベンツを買うことから始める人はいないでしょ?


学力を上げようと思ったら、まず勉強をすることです。


必要十分な時間を勉強に充てて学力をつけておけば、残りの時間を何に使おうが勝手ですから。


でも、勉強に時間を割くことを優先したら、その他の時間、スマホやゲームやテレビだけでなくて、ゴロゴロとする時間やボケーっとする時間は相対的に減っていくと思いますけどね~。


ともかく、相関関係と因果関係をごっちゃにしないようにしましょう。

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