【竜操教室 塾長日記】宿題を出しとけば良いってことじゃない。

テニスが趣味なのですが、遊プラザに週1回通っているいわゆる週1プレーヤーで、それ以外はほとんどラケットも握らなければ、運動もしていません。


でも、たまに試合に出ることがあるので、やっぱり今より強くなりたいし、上手になりたいという気持ちはあるんですよ。


だからと言って、平日に練習したりトレーニングしたり、そんな物理的時間も気持ちもありません。


そういう塾長のテニス力向上に対して、テニスクラブの担当コーチができることってごく限られていると思うのです。


本当に強くなりたいんなら、毎日4kmほど走って、腹筋と背筋を30回ずつやっときましょうか。


もしそんなこと言われたら、例えそれが当然の話でも、ちょっとびっくりですよ。


そう言われて、はいわかりましたって素直に毎日やれる人なんて居ませんから。


それができないんだったら、強くはなれません!と突き放されたらモチベーションだって下がっちゃいます。


そりゃあね、ガチの試合を目指しているトーナメントコースなら有り得る話ですが、こっちはそこまでのレベルを求めているわけではないのです。


せいぜい、たまに出場する草試合で自分が納得できる結果が出れば良いだけなので。


そうなると、レッスンに来ているときにいかに的確なアドバイスをするかということに落ち着くはずだし、実際テニスクラブのレッスンってそういう感じでしょ?


皆一律に、それもレッスン以外の時間のメニューで大きな負荷をかけても上手くはいきません。


うちに転塾してくる生徒に話を聞くと、学校の宿題すらまともにできていないのに、さらに塾のワークを宿題に出されて、どっちも中途半端になってしまうというのをよく聞きます。


そりゃあね、宿題をちゃんとやれていない本人が一番悪いわけですが、生徒のレベルに関係なく一律に出される宿題の方にも問題があるのです。


そこを解決しないでおいて、ただ宿題をどん!と出して、やっとけ!というのは指導ではないと思います。


それがこなせるぐらいなら今苦労はしていないわけで・・・。


個人個人の今置かれている状況と求められていることを考えつつ、本人のモチベーション管理もしつつ、学校の授業理解や課題なども考えつつ、その都度最適な負荷をかけていくことが有効な指導と思います。


難しいことですが、せめてその意識は持って普段の指導をしていかなければと思います。

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