【竜操教室 塾長日記】商売っ気無いですね、ってよく言われますが・・・

塾の面談で言われることといったら、お決まりのように、


このままの成績では志望校はきびしいですね


ってことになるようです。


それは、塾というのは営利企業だからです。


売上にも利益にも目標があって、それを達成することがまず第一で、合格とか成績アップというのはその第一目標を達成するための手段としか考えていないところがあります。


どんな状況でも、とりあえず「今のままではきびしい」とだけ言っておけば、営業的には間違いはありませんし


以前のブログでも書いたのですが、江戸時代の小説の中に出てくる評判の良い医者と言うのは、最初の診立ての段階で「こりゃもうダメですね」というのだそうで、そのままダメなら診たて通りだし、快復すれば医者の手柄ってことになると。


まるで、今の塾業界と同じではないですか。


そもそも、成績を上げるのも下げるのも本人次第です。


それに対して塾長ができることは、本人に寄り添うことだけですから。


必要な時に必要なアドバイスをして、困ったときには行く先を導いてあげて、支えてあげるだけです。


だから、本人から望まれない限り授業コマを増やしたり、宿題を無理やり出したりはしないのです。


相手が必要でないときには、必要でないのですよ。


逆に必要なのであれば惜しみなく、採算とかは後回しですよね。


こちらの都合だけで行動してはいけない、そういう塾でありたいと、個人的にはそう思っています。

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