【竜操教室 塾長日記】「長い目で見れば人生には無駄がない」 (本田 宗一郎)

塾長が中学校3年生の夏休み。


理科の宿題で、天気図を書いてくるというのがありました・・・(という記憶があります。)


NHKラジオで放送される気象通報を聞きながら、それを天気図にしていくという作業なのですが、それを数日分出せ!と。


例えば、


石垣島では、北東の風、風力4、天気曇り、気圧1016ミリバール(今はヘクトパスカル)、気温21度。那覇では、北北東の風、風力3、快晴、15ミリバール、22度。 ・・・ 浦河では、西北西の風、風力9、地吹雪、02ミリバール、氷点下2度。根室では、西の風、風力5、曇り、997ミリバール、氷点下4度。 ・・・ ウラジオストクからは入電ありません。 ・・・ 長春では、風向・風力不明、快晴、22ミリバール、氷点下15度。・・・


という風に読み上げられる各地のデータを一覧表に黙々と記入して、その後天気図になおしていくという地味な作業なんですが・・・


塾長は、課題の数日分だけでは物足りずに、夏休み中、ずっと毎日天気図を書いていた記憶があります。


今思えば、何が面白かったのかまったくわかりませんが、飽きもせずによく書き続けたものです。


最初の頃は、1枚の天気図を仕上げるのにめちゃくちゃ時間がかかっていましたが、最後の方には、気象通報のラジオが終わると同時ぐらいに天気図も書き終えるほど上達していました。


これは、末は気象庁就職か、気象予報士か、と、自分が親だったらそう安易に思っちゃいますよね。


でも、その後は気象にまったく興味は起きず、結局今、まったく関係の無い仕事をしています。


その時の記憶も興味も、今では何の役にも立ちません。


だからと言って、そのことが無駄だったのかというと、おそらくそんなことは無いだろうと思います。


今までにいろんなことを経験してきて、その上で今がある。


振り返ってみて、人生は無駄だらけと思うか、無駄なものは一つも無いと思うのかは人それぞれでしょうが、塾長は常に後者でありたいと思うのです。


夏は毎年来るけれど、今年の夏は一度だけです。


できること、やれること、やってみたいこと。


無駄とか無駄じゃないとかいちいち考えないで、思いつくままどんどんやるべきと思います。

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