【竜操教室 塾長日記】提出物を提出日までに出したらそれで良いの?

非常勤を担当しているクラスでの授業ですが、


「もうすでに宿題が終わった人?」と聞くと、数人の手があがるようになってきました。


もちろん夏休み中の宿題なので、提出日まではまだまだ日数があります。


だから、まだ終わってなくても別に大きな問題ではありません。


要するに、提出日までにきちんと終わらせていれば文句はないんですよ。


いつも提出期限に遅れそうになる人や、実際に未提出になってしまう人にとっては、提出日を守って提出するというのが目前の目標でしょう。


まずそれを確実に達成することが大切。


でもね・・・


一方で、同じクラスの中ですでに宿題を一通り終えている人が居るのも事実ですよ。


課題を提出日までにやりなさいと言われて、その指示をちゃんと守ったとしても、自分だけでなく皆がその最低限のルールを守ったとしたら、次に問われるのはその内容、質ということになるじゃないですか。


提出日さえ守れば、それでOKってわけじゃありません。


要するに、指示されたことをちゃんとこなすだけというのは、マイナスは無いけれどプラスも無いのです。


できるだけ早く終わらせるとか、何度も何度も解き直して理解するとか、指示された以上のことをどれだけやれるかで差がついていくということを理解して欲しいと思います。


いつも言うことですが、自分が会社の社長だったら自社の社員としてどんな人を採用したいかを考えてみて欲しいのです。


いついつまでに提出して!と指示した資料を、できるだけ早く提出しようとする人と、特に理由も無くぎりぎりまでやらずにいる人、他の条件が似たり寄ったりならどちらの人を採用します?


どっちも期限を守っているんだから、それで差をつけるのはおかしいって思いますか?


学校内で通る理屈でも、社会に出たら通らない理屈はいっぱいありますからね。


提出物の期限なんて、本当にただの期限に過ぎないのです。


常に、自分のやらなければいけないことを先送りにするのではなく、自分がやれることを今精一杯頑張る、そういう気持ちを持って物事に取り組む姿勢を見せて欲しいと思います。

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