【竜操教室 塾長日記】勉強を楽しもう!って、簡単に言われても・・・

学校の勉強って楽しいですか?


いろんな勉強があるので、中には興味を持って楽しく勉強できる科目や、先生が好きだからその授業は面白いというようなこともあるかもしれませんが、それ以外のほとんどの勉強って、基本的には楽しくないものだと塾長は思っています。


だって、多くの人が学校の勉強を楽しいと思うんだったら、塾なんておそらく必要ないですし、授業中に寝るやつだっていないし、宿題はちゃんとやってくるだろうし、補習だからと言って文句言わないだろうし、台風で学校が休みになったからといって喜ばないと思います。


よく、勉強を好きになろう!って言われますけど、皆がそんな簡単に好きになれるんだったら苦労はしないってことですよ。


まあ、多少勉強ができるようになってくると、周りの人たちから「すごいね!」って言われることが楽しくなるかもしれませんけど、それは褒められることが楽しいのであって、勉強そのものが楽しいってこととはちょっと違うと思います。


だって、趣味のスポーツをするときとか、大好きなゲームをするときとか、そんなに上手じゃなくても、誰からも褒められなくても十分楽しいじゃないですか。


だから、多くの子供たちにとって勉強は楽しいものではないし、簡単に楽しいものにもならないということを前提としていろんな物事を考えないといけないと思うのです。


勉強は、言うなれば社会へ出て一人前の大人になるための修行ですから、楽しくなくて当然とも言えます。


将来、自分で自分の食い扶持を稼ぐことができる最低限のスキルを身につけるために勉強をしているのであって、楽しいから勉強するとか、面白いから頑張れるとか、そういうことじゃないでしょう。


ほんと、勉強を楽しもう!なんて、簡単に言ってくれるよなぁ・・・


中には、心から勉強が面白いと思っている人もいるのかもしれませんが、そういうレアケースを引き合いに出して全体を推し量ることのないようにしなければと個人的には思います。


世の中には、楽しくなくても、面白くなくても、やらなければいけないことややった方が良いことがたくさんあります。


もしかするとそっちの方が多いかもしれないでしょう?


だからこそ、楽しくもない、面白くもないことでも、どれだけ頑張って成果につなげることができるか、そういう能力を伸ばしていくことが大事だと思うのです。


その方法論のひとつとして、その過程を楽しむというのはアリかもしれませんが、皆がそれを楽しめるわけではないということも指導者として理解しておかなければと思います。

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