【竜操教室 塾長日記】中3の展開は公式じゃないからね。
因数分解は、まあよしとして、
中3の展開は公式じゃないから!
いくら教科書に公式が書いてあるからと言って、最初から公式に当てはめて解こうとする、解かせようとするのはぜひ止めてもらいたいと思います。
話は変わりますけど、0.5を小数で言うと何ですか?って聞いたら、どう答えます?
「10分の5」だから約分すると「2分の1」
はい、正解です。
でも、何度も同じことやってると、いつの間にか「0.5=2分の1」って、インプットされてるから、わざわざ10分の5から約分なんてしないでしょ?
だからと言って、最初から「0.5=2分の1」って教わっても、おそらく自分で何度も約分してみてからじゃないと、それを安心して使うことはないはずなのです。
展開の公式だって、それと同じようなものですよ。
展開には、展開の手順があります。
基本的にはその手順通りに展開をしていれば、中3の教科書で習う何種類もある公式なんて覚える必要はまったくなく、正解を導くことができます。
ただ、何度も手順通り計算していると、そのうち途中式を書くのが面倒になってきます。
それで、こんなの暗算で簡単にできんじゃん!
と、途中式を省いて暗算して答を書くようになったとき、そのときに結果として公式が頭にインプットされたことになるのです。
そうやってインプットされた公式であれば、そのまま因数分解でも簡単に流用することができます。
でも、そういう流れでなくて、突然公式を覚えろ!公式を使え!みたいな教わり方をしたら、因数分解に入って特に「公式がごちゃごちゃになってわからんくなる!」などと言い出すことになるのです。
展開も、その先の因数分解も、意味を理解すれば公式なんて後付けで十分。
いや、むしろその方がいろんな問題に、簡単に対応できるはずなのです。
とにかく、中3の展開(と因数分解)は公式じゃないですから。
そこのとこ、よろしく!
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