【竜操教室 塾長日記】限界はあなたの頭の中にしか存在しない。

学校の提出物は出さないといけないもの。


出して当然。


そういう意識が欠如している生徒が一定数で存在しています。


そして、そういう生徒のほとんどが、提出物をちゃんと出すことでどのような利益が自分にあり、もし出さないと自分にとってどういう不利益があるのかを理解できていません。


もちろん、ちゃんと提出できている生徒の中にも、それによって自分にはどんな良いことがあって、どんな不利益を避けることができているのかを理解できていない生徒も多いですけれど。


まず、そこから理解させてやらないといけないと思います。


何度でも、何度でも、同じ指摘を繰り返すことになったとしても。


怒られるのが嫌だから提出するわけでもないし、ただやれと言われたからやっているわけでもないのです。


すべての行動には目的があります。


なぜそうするのか、そうしなければいけないのかを常に考えられるように指導していかなければいけないと思います。


ジェイ・エイブラハム著『限界はあなたの頭の中にしかない』という本の中に、こんな例が出てきます。


あるところに、幸せな結婚をした男がいました。
毎年クリスマスになると妻の実家へ行き、ローストビーフを食べて皆でお祝いします。
毎年恒例のことなのですが、その男は、妻とお母さんが、オーブンに入れる前に生のビーフの塊の両端をカットして捨てているのを見ていました。

それからオーブンで4時間ほどローストして皆で食べます。

結婚して初めてのクリスマスには、オーブンに入れる前に生の肉の両端をカットして捨てることに注意を払いませんでした。

2年目も無頓着でした。

3年目、ようやくその男は聞きました。

なぜ妻もお母さんも、オーブンに入れる前に肉の両端を切って捨ててしまうのかと。

すると、お母さんは言いました。

「私のお母さんから教えてもらったのよ」と。

たまたまその年は妻のおばあさんもいて、男は尋ねました。

「なぜおばあさんは、妻とお母さんに、オーブンに入れる前に肉の両端を切ることを教えたのですか」

おばあさんは言いました。

「あら。昔、ヨーロッパからアメリカに移民してきたとき、アパートにはとても小さなオーブンしかなくて、肉屋からいちばん小さいローストビーフを買ってきても うちのオーブンには入りきらなかったの。

それで生のうちに両端を切ってオーブンに入れるようにしただけよ」

これでやっと、この親子は、ローストビーフを意味もなくカットしていたということがわかったのです。

人のやっていることを意味もなく真似る。

次の人もそれをやる。

彼女たちもあばあさんがやっていたことを理由も知らず真似をしただけなのです。


何も考えず、ただ言われたことをやり、見たことを真似るだけにならないようにしたいものです。

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