【竜操教室 塾長日記】ワークの学習のやり方をチェック
中学生は、各教科でワークという問題集を渡されています。
学校用なので市販されていないのですが、これがなかなか良くできている問題集で、これさえ完璧に反復しておけば、定期テスト対策は充分なのです。
ところが、これがなかなか上手く活用されていないというのが実情で・・・
一番問題なのが、答合わせのタイミング。
本当言うと、1問ごとに答のチェックをしたいぐらいなのですが、そうすると次の答が見えてしまうなど現実的には難しいので、塾ではせめて1ページごとに答合合わせをするように指導しています。
これ、誰かに指導されたことがないと、平気で何ページもやりっぱなしにして答合わせは忘れた頃にやるという生徒がものすごく多いのです。
せっかくやっても、答を配ってくれない先生もいますしね。
答合わせをすぐにやらないとどういう問題があるのかを説明します。
ワークは、知識が定着されるように、同じような質問が何度も何度も繰り返されます。
例えば、理科で「胚珠」と答える問題が見開きの2ページの中で3~4回も出てくるのです。
1問目に答えられなかったとしても、その時に正解を確認しておけば以後の同様の問題に答えることができ、見開きのページを解き終わるころには記憶の中に「胚珠」が定着されます。
ところが、答合わせをしないまま解き進めると何回聞かれても同じ質問には同じように答えられません。
最初が空欄なら、残りの2~3問も空欄のまま。
これでは、せっかく同じ問題を繰り返し解いている意味がありません。
空欄ならまだしも、もし答を勘違いしていたら、その間違えた答を同じように何度も答えることになってしまい、その間違った記憶が定着してしまう恐れだってあるのです。
この時期の中1の数学でよく見るのですが、正負の数の計算問題で符号の扱いを間違ったまま何問も解き進めて、数ページの問題が全滅していたということもあります。
勘違いの解き方で問題を解けば解くほど、その勘違いが定着してしまいます。
だからこそ、答合わせはその都度、できるだけ細かくやらないと意味がないのです。
このやり方を変えるだけでも、勉強の効率は一気に高まります。
ちょっとしたことですけどね。
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