【竜操教室 塾長日記】バットも持たないで打席に入ってもねぇ
数学の勉強で、受験生は入試問題レベルの問題にあたることが多くなってきています。
普通科進学高の週末課題も、ほぼ入試問題からの抜粋になってきました。
それに応じて、問題を見つめたまま固まっている時間の長い生徒も増えてきています。
そういう生徒に解説してみるとよくわかりますが、結局、その問題云々ではなくて、その単元のごく基本的な知識が抜け漏れていることが手の出ない原因になっています。
いわゆる”肝”の知識が無いので、手を出しようがないのです。
バッターボックスに立ってはみたものの、バットを持っていない感じですね。
そういえば昔昔塾長は、中学校のお昼休みにクラスの男子全員で "ハンドベースボール" をやっていたのを思い出しました。
名前の通り手がバットの代わりなので、当時はテニスの軟球を使ってました。
当たり前です。
もし手がバットの代わりだったら、ソフトボールを打ち返すのだって無理ですよ。
でも、
入試問題を見つめて固まる生徒は、まさに、素手で野球の軟式球や時には硬式球を打ち返そうとしているように見えます。
バッターボックスでバットも持たずに、打てる球がいつか来るんじゃないかって待っていても、入試レベルになるとそれは絶対に無理なのです。
打ち返す気があるのなら、まずはバッターボックスを外れて、バットを取りにいかないとダメでしょう。
つまり、その単元の教科書の例題レベルの問題をすべて解けるようになっているのかを確認するところからです。
時間がかかりそうに思ってもそこから始めないことには、どんなに時間をかけたとしてもソフトボールだって絶対に打ち返すことはできないのです。
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