【竜操教室 塾長日記】やってみるしかないですよ。

数学ができるようになるためには、問題を自分で解いてみるしかありません。


授業で教科書の内容を講義していても、


この公式、意味わかりません。


このページの説明、理解できません。


って感じで黒板を見てる生徒が多いのですが・・・。


そりゃそうですよ。


この授業で初めて聞いたことや、初めて説明されたことばかりだし、しかもそれがどういう場面で何の役に立つのかの説明はあまり無いですし。


数学を勉強する目的が、数学の先生になりたい!とか、数学という学問を究めたいという稀有な人を除いて、普通の人はまず目先の入試や定期テストで点数を取りたいというのが一番の目的のはず。


そうなると、理論云々はちょっと後回しにしてでも、まずは実践で問題が解けないと話になりません。


それなのに、教科書中心の授業では理論から入ることがまだまだ多いのです。


理論よりなにより、自分で問題を解いてみなければ話は始まりません。


最初は意味がわからなくても、何度も何度も解いてみれば必ず同じパターンの問題は解けるようになります。


逆に言うと、どんなに素晴らしい講義をどんなに長時間聞いて理論武装をしたとしても、自分で実際に問題を解いてみないとできるようにはなりませんよ。


サッカーのリフティングみたいなもんです。


メッシに教えてもらっても、ロナウドに教えてもらっても、実際にボールを蹴ってみなければリフティングなんてできないのです。


学校で数学の授業を受け持っているとよくわかるのですが、今までの学校の授業は講義中心で、実技の部分ってほとんどが生徒任せになっています。


講義をするだけしておいて、あとは宿題で自分で実践しといてね~って感じです。


それでちゃんと実践してくれればもちろん力はつきますが、してくれなければ・・・


一番の肝の部分は本人任せになってしまっています。


だから、自分でもそういう授業をしておいて言うのもなんですが、時間配分が違うと思うのです。


講義と実践とどちらが大切ですかと言ったら絶対に実践のはずなのに、授業時間の配分で言うと、ほとんが講義に充てざるを得ないところが今の学校の授業の大きな問題点だと思います。


かと言って、限られた授業時間の中で講義の時間や内容を大きく削減してまで実践時間を増やせることができるかというと今のところそれも無理な話です。


結局のところ、数学をできるようにするためには、講義中心の授業だけでなく実践する時間をしっかり確保させ、とにかく問題をできるだけ多く解かせるという、当たり前の話に戻ることになります。


子供のころ、自転車に一人で乗れるようになるまでしっかり練習したのと同じですよ。


とりあえず、先生は練習に付き合ってアドバイスしながら荷台のところを支えてあげているだけですから。


将来自転車に乗ることが必要なら、乗れるようになるまで自力で練習するしかないんです。

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