【竜操教室 塾長日記】宿題をちゃんとやるというのは、提出ができているかどうかではない!
うちの塾は学校の宿題を優先させています。
・・・と言うと、あまり良い顔はされません。
学校の宿題は自分でやるので、お金を払って塾へ通わせているのだから、塾の教材で学習させてください。
そうおっしゃられる場合がほとんどですけどね。
もちろん、その通りと思います。
でも、学校の宿題を自分でちゃんとやれるお子さんは、塾に来るほど困らないはずなのですが、どうなんでしょうか。
実際、普通科の上位校を最初から目指しているような上位の生徒たちは、学校の宿題ではあまり困っていないので、塾で宿題をやっても良いよ!と声をかけても、大丈夫ですと言って、塾の教材を使うことが多いです。
宿題の中で、自分で解決できないものがあったときだけ、質問をしてきます。
そういう状態であれば何の問題も無いのですが、そんな生徒は一握りと思います。
それ以外の生徒は、宿題は埋めて提出することが目的になっているので、できるようになったのかどうかとか、理解できたかどうかとか、テストで答えられるのかどうかとか、そんなことには一切興味が無いんですよ。
だから、宿題はちゃんと提出しているのにもかかわらず、テストで思うように点数が取れないのです。
宿題をやりながら、自分が理解できているところとできていないところを仕訳できていないから、何をやったら良いのかがわからないし、できていないところをできるようにしようという意識も出てこないのは当たり前ですよ。
そもそも、自学のやり方が身に付いていません。
塾で勉強しているところを見れる時間なんて、たかだか週に数時間だけです。
その数時間で、そうした根本的な自学のやり方の間違いを見つけて修正しない限り、塾からさらに宿題を出したって無駄な時間が増えるだけです。
もう一度言います。
学校の宿題をちゃんとやれている生徒は、成績もそれなりに取れているはずです。
逆に、成績をそれなりに取れていない生徒は、宿題をちゃんとやっていないってことです。
テストの点数を上げるためには、提出できているかどうかはまったく問題では無いのです。
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