【竜操教室 塾長日記】そんなの当たり前でしょ?ってなってないんです。
かけ算のひっ算をするときに、桁数が少ない方を下にした方がいいよ~とか。
0がたくさんあるひっ算は、0を除外して計算した方が楽だよ~とか。
三角形の面積を計算するのに、かけてから2で割るよりも、かける前に2で割ったほうがいいね~とか。
円周率がらみの計算は、3.14を後回しにした方が楽だよ~とか。
平均を出すときは、割る前に合計の確かめ算をしてからにした方がいいね~とか。
小数のひっ算は桁数の区切りを特にはっきりさせといた方が間違いが少ないね~とか。
10や100をかけたり、10や100で割るときにはひっ算は要らないよね~とか。
小学生が算数の宿題を解いている様子を見ると、こうしたごくごく当たり前の指摘が普通に出てくるものなのですが、これらの指摘は何度もされないとなかなか定着しません。
毎日のようにそれを聞かされる環境で勉強をしていれば、つまり、こうしたごく当たり前の指摘をできる誰かが常にチェックしている環境で勉強をしていれば、当たり前に定着します。
でも、そうでなければ、中学生になっても高校生になっても当たり前ではなくなります。
教科書に説明してあっても、学校で1度ぐらい聞いただけではどうにもならないんですよ。
ごく当たり前に、いつの間にか仕込まれていた塾長からすると、こんなごく当たり前のことが中学生や高校生になっても仕込まれていないというのが不思議に思うのですが、均してみると、実は仕込まれてない方が普通なのかもしれません。
この違い、中学生、高校生の数学の力としてかなり大きく影響しているように感じます。
小学校の時の宿題の習慣が大事なのはもちろんですが、ただやるだけでなく、その中身のチェックを誰かがしていくこともめちゃくちゃ大事。
そういうことです。
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