【竜操教室 塾長日記】作業と勉強を混同しないでください。

小学校の宿題に「自主勉ノート」というものがあります。


ざっくり言うと、なんの勉強でもいいのでノートに書いて提出しなさい!という、強制ではないけれど、半強制的な宿題です。


ちゃんと提出しようとする子は、毎日のことなのでそのネタに悩んでいるようです。


で、なんとなく漢字、なんとなく計算、なんとなく社会や理科の教科書を写すって感じで日々を過ごしています。


やらないよりは良いとは思いますが、怖いのはそれがいつの間にかノートを埋めるだけの作業になっていることと、それに気づかず、ノートを埋めることに達成感を感じるようになってしまうことです。


いや、やらないよりは良いと思いますよ。


でも、勉強というものが、何か作業をして達成感を得るものだと刷り込まれてしまうのが怖いのです。


勉強とは、できなかったことをできるようにすることです。


漢字をたくさん書いたことで、たくさんの漢字を覚えることができたのか。


計算問題をたくたんすることで、その計算問題をより速くより正確に解けるようになったのか。


社会や理科の教科書を書き写すことで、その単元の知識が増えたのか。


そこが大事なのであって、ただノートを埋めるという作業が目的になっていないか常にチェックする必要があります。


子供たちは素直ですから、作業を毎日やらされていれば、その作業が勉強だと思い込んでしまうのです。


そういう子が中学生、高校生になると、机に長時間向かっていても作業ばかりでまったく勉強になっていないということになります。


さらにまずいのは、その作業時間、作業量だけを見て、自分は勉強していると思いこんでしまうこと、それを見た保護者までもが自分の子供は頑張っていると思い込んでしまうことです。


それは、「頑張っているのに結果が出ない・・・・」という現象の大きな要因のひとつと思います。


目的は何なのか、そしてその目的は達成されているのか、常に考えられるようにしていかなければと思います。

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