【竜操教室 塾長日記】岡山県県立高校特別入試の問題で・・・
今朝の新聞に問題が出てました。
家庭学習日になっている普通科組の生徒たちはもう解いたでしょうか。
その中で気になる問題がありました。
国語の慣用句の問題です。
問:次の傍線部について、慣用句として正しいのは次のうちのどれか。2つ答よ。
ア えりを正して物事に向かう。
イ 恥ずかしさのあまり顔に火がつく思いだった。(顔に火がついちゃいかんだろ。)
ウ 試合に勝つまでは、石にしがみついても頑張る。(しがみついちゃダメ。)
エ 昔のことは水で流してほしい。(水で流すって、どこに?)
オ 上を下への大騒ぎ
というわけで、答はアとオなんですけどね。
皆さん、出来ましたか?
ちなみに、
文化庁が発表した平成20年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「石にかじりついてでも」を使う人が66.5パーセント、本来の言い方ではない「石にしがみついてでも」を使う人が23.0パーセントという結果が出ているんですよ。
つまり、大人も含めて4分の1の人が間違って記憶しているのです。
さらに、
同じく文化庁が発表した平成27年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「上を下への大騒ぎ」を使う人が22.5パーセント、本来の言い方ではない「上や下への大騒ぎ」を使う人が60.8パーセントという結果らしいんですけれど・・・。
これなんて、もはや実際に正しい言い方がどちらなのか、わからなくなってませんか?
言葉は生きているものですから、いくら学問的には「上を下へ」が正解だとしても、現在、実用的にはほとんどが間違って使われているようなものを入試で出題するのはどうなのかと思いますがいかがでしょう?
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