【竜操教室 塾長日記】”without"も、"look forward to"も、知らないんですよ。
今日は学芸館で入試監督でした。
英語のリスニング問題の穴埋め問題で、"without"が出題されていました。
何も見ることなしに(何も見ないで)→( without ) looking ~
という感じのやつですけどね。
これ、現中3生はおそらく書けないよ~と思ったら案の定、40人の教室で書けていたのはたった2人だけでした。
今日担当したのは医進コースの受験生ですから、優秀な生徒たちのはず。
え~?”without”なんて常識でしょ?と思うでしょ?
でもこの単語、現在のNewCrownでは、3年生のレッスン7のそれもリーディングのなかで習うんです。
つまり、ほとんどの公立中学ではまだそこまで習っていないか、仮に習っていたとしてもリーディングを真面目に指導されていないことがあって、要するにこの超頻出単語であるはずの"without"が忘れ去られてしまうわけです。
出題する側の高校の先生はそんなことまったく考えてませんから。
その他にも、現中3生たちは2年生になったときに教科書が改訂された関係で、習うはずの単語や熟語が抜け落ちている場合があります。
例えば、”楽しみにする”の"look forward to"ですが、現在の教科書では1年生の範囲で、以前の教科書では2年生だったので、現3年生は教科書では習ってないんです。
こうした頻出単語や熟語は、学校で配布される問題集の中には出題されているので、知っていて当然と言えば当然なのですが、そもそも教科書や学校の授業では習っていないのですから、知らなくて当然とも言えます。
公立中学の授業では、遅れ気味になってくるとリーディング(長文)のページを飛ばしたり、定期テスト範囲に入れなかったりということがよくあります。
特に、巻末の長文なんて、最初からやる気が無いですから。
ところが、そういうすっ飛ばした長文の中に頻出単語が出ていたりするのだから困りものです。
特に優秀な生徒ほどちゃんと教えられた単語を覚えていますから、教えられていないということもよく覚えています。
塾で教えていて、「習ってません!」って断言されて初めて「え?それ習ってないの?」という頻出単語がいくつもあります。
教えられてた単語をすべて覚えるかどうかは本人の問題ですが、そもそも一度も授業で教えられていないとしたら、それは教える側の問題ですよ。
そう思いませんか?
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