【竜操教室 塾長日記】一喜一憂してもしょうがないです。

中学生の一人が、県内のある業者模試の結果を持ってきていました。


第1志望校はE判定。


第2志望でもD判定。


ということで、本人はかなり危機感を持っていました。


良質な危機感を持つことは良いことだと思いますので、そういう意味ではこの模試を受けた意味はあったと思います。


でもですね。


総勢で300人ちょっとしか受験していない模試でどうこう言われてもね~って思います。


しかも、その300人の属性がまったくわかりません。


300人しか受けていなければ、その年その年によって、属性も大きく変わるでしょう。


意識の高い子たちばかりなのか、そうでもないのか、さっぱりわかりません。


だから、平均点と比べてどうかとか、全体順位がどうかとか、そういうデータがあまり信用できないんですよね。


それよりも、うちの近隣中学は県内随一のマンモス校ですから、1学年300人全員が受験する学校の自己診断テストの結果の方が何倍も信用できます。


出来る子もそうでない子も皆一律に受験するからこそ、学年順位である程度の実力を判定することができるのです。


おまけに5回も6回も続けて実施され、属性もほとんど変わらないからこそ、その結果の推移が大変貴重な資料になります。


しかも無料です。


だから、うちはあまり業者模試をお勧めしないんですよね~。


必要無いでしょ。


そもそも、多くの塾はその模試の結果をもとに面談を開いて、「もっとコマ数を増やしましょう!」とか、「夏期講習は毎日必須ですよ!」とか、そういう営業用の脅しに使うんですよ。


自分でお金をかけて、危機感を自分で煽って、そういう理不尽な営業に押し切られるご家庭が不憫でなりません。


塾長は塾業界のそういう営業が大嫌いなのです。


それに、模試を受けることが直接学力アップにつながるわけではありませんから。


そこのところ、注意しておいて欲しいと思います。

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