【竜操教室 塾長日記】暗記なんてただ覚えたらいいだけやん!と簡単には言えないのです。
漢字の暗記や単語の暗記、それに社会の用語の暗記など、中学生の勉強はそのほとんどが暗記からスタートすると言っても良いくらい。
だから、暗記を効率良くできるか、それとも暗記を苦手にしているのかで成績は大きく変わります。
暗記なんて自分でやるもので、塾ではちゃんといろいろわからないことを教えてもらいなさい!
なんていう意見の保護者の方も多いと思いますが、そういう場合、そのお子さんは暗記のやり方を自分なりにちゃんと理解できているというのが前提になりますので注意して欲しいと思います。
うちの教室では、塾の授業中でも結構暗記をさせることがあります。
それは、暗記のやり方をまったく知らないか、とても非効率的なやり方をしている生徒が結構多いからです。
とにかく、書けば手が覚えるとばかりに、ひたすら同じことをノートに書き続ける生徒が結構多いのですが、「それ、なんて書いてあるのか読める?」と聞くと、まったくのでたらめの読み方をしたり、そもそも読めなかったり。
ちょっと考えれば、口で言えないものを手で書けるようになるはずがないのですが、そんな状態でただ黙々と見たものを書き写す作業をして、全然覚えられていないのに、程良い達成感を得ていたりするので注意が必要です。
もちろん手が覚えるまで書くことは大事ですよ。
でもそれには、まず読めることが大前提ですから。
読みを頭の中で何度も繰り返しながら、同時に手を動かして書くことが記憶につながるのです。
こんなこと、当たり前の話と言えば当たり前なのですが、当たり前になっていない子もたくさんいるのです。
そういう話を懇談で保護者の方にすると、え~?そんなこともできないの?って驚かれることも多いんですよ。
暗記なんて、ただひたすら覚えたらいいだけやん!
でも、実際その「ただ覚える」というのができないから困るわけで・・・
大人になると、暗記のやり方はすでに自然に身についているので、まさか自分の子供がそんな非効率的な暗記のやり方を続けているなんて思わないのかもしれません。
でも、子供たちには教わらないとできないことや指摘されないとわからないことがたくさんあるのだと思います。
そういうわけで、大人になってからの自分の基準ではなくて、何もできなくて苦労をしていた頃の自分のことを思い出しつつ、我が子の勉強の様子を見てやって欲しいなと思います。
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