【竜操教室 塾長日記】下に合わせるとどうしてもそうなるけれど
春休みを前にして、もうすでに今学年の授業内容が終わっている教科では、春休みの宿題の冊子を授業中に解かせているようです。
ただ、授業が終わったら回収しちゃうらしいんですけどね。
まともな生徒からすれば、早めに渡してもらって、家庭学習でも早めに終わらせて・・・と言う意味で、もう完全に配布してくれれば良いのにと思うはず。
なんでいちいち回収しちゃうんでしょう・・・と塾長もそう思います。
でも、先生の立場からするとこれがなかなか難しい判断になります。
まず、これから終業式までの何時間かの授業でその課題をやらせるとなると、ちゃんと毎日学校に持ってきてもらわなければいけません。
授業で使うから忘れないで持ってきてね~って、言えばいいだけなんですが、これがクラス全体となると全然徹底できないんですよ。
「あ、忘れました!」「え?使うんですか?」「どっかにいきました」・・・
もし全員にあらかじめ配布してしまうと、おそらく、そういう生徒が1人や2人ではないでしょう。
そうなると、授業でそれを学習させるはずだったのに、その予定が最初から崩れてしまいます。
一方で、まともな生徒たちは家庭学習で先へ先へを進めてしまって、「先生、あれもう終わっちゃいました~」ってことになります。
そうなると、あと数時間とは言え、授業の組み立てができないことになります。
たった数日で無くしてしまったり、持って来るのをわすれるような生徒たちと、たった数日であっさり全ページを終わらせてしまうような生徒たちが同居しているのが公立中学のクラスです。
一律で何かを進めるということがどれだけ難しいか。
というわけで塾長も最近は、「そりゃ毎回回収したくなるよね」と学校の先生に同情の気持ちです。
問題集やワークの答の冊子をギリギリまで渡さないというのも、毎回どうして?と思いますが、やはりそういう流れの中の対応のひとつなんでしょう、
ただ、どちらかと言うと中位から上位層よりも下位層の問題点に合わせていろいろな対応をせざるを得ない、そんな公立中の現状に、”まともな生徒たち”が慣れてしまってはいけません。
塾で関わっている生徒たちには少なくとも、課題だけじゃなくて、授業もそうだし課外活動もそうですけど、日ごろからいろんな面で高い意識を持たせるようにしなければいけないと思います。
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