【竜操教室 塾長日記】私立高校の授業料無償化ってどうよ。

3年生の懇談で、志望校が決まっていきます。


学力的には近くの私立へ行かせたいけれど、経済的な理由でできれば県立へ行かせたい。


そんな保護者の思いを受けて、勉強にはあまり前向きではないけれど、最後のひと頑張りをしなきゃ!


そういう生徒、結構多いですよ。


でも、現在国が検討中の私立高校無償化が実現すれば、こういう悩みは無くなりますね。


良かった良かった・・・


となるでしょうか。


今でさえ、私立の専願を早々と決めてまったく気が抜けてしまっている生徒が居るというのに、これで全入レベルの私立まですべてが無償化されてしまったら、「せめて県立へ!」という最低限のモチベーションすら無くなってしまいませんか?


そうなると、私立は早々と合格が決まってしまいますから、現状でも酷いのに、これからさらに気が抜けた生徒が増えて、中学校も、高校と同じように3年生の3学期は毎日家庭学習日にしないといけなくなっちゃうんじゃないでしょうか?


私立の一律無償化は結構な話ですが、せめて、ちゃんと最後まで勉強を頑張る気持ちのある生徒という条件をつけて欲しいものだと思います。


実は今の制度下でも、ちゃんと勉強を頑張ったらそれなりの奨学金をもらえるように設定されているんですけどね。


皆さんあまりご存じないようで、3年のこの時期になって募集要項を初めて見て気づくという生徒も保護者の方も多いように思います。


中学に入ったらすぐに、成績と入学できる高校のレベル、評定と奨学金の関係などを一覧で生徒と保護者に示しておくべきです。


それを知らないから、1、2年生の間を好き勝手に過ごして、3年になってから後悔してももう遅いという状態になってしまうのです。


なんにせよ、


中学生の段階で、あまり早くから進路が決まってしまって、学校の授業が崩壊してしまうのは問題と思います。


私立の入試は、推薦だろうが一般だろうが、県立の一般入試の合格発表後にしちゃえば簡単に解決すると思うんですけどね。


要するに、成績の良い生徒から先に合格していく仕組みにすれば、良いんですよ。


就活みたいに。


ダメなんでしょうか。


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