【竜操教室 塾長日記】「型」にはめることがまず優先されるべきですよね。

ネット記事で見つけた話です。


元アスリートの為末大さんの対談記事。


「高校のチームを勝たせる」のと「全日本チームを勝たせる」のでは「やり方」が違う。


高校の場合は、3年間しかいないうえ、能力もバラバラな選手を、大勢いっぺんに育てなければなりません。そういうチームを強くするには、とにかく「型」をしっかりと覚えこませなくてはなりません。高校のチームを強豪にするには、徹底的に「型」を全員に周知する方が早いのです。 


しかし、これでは「プロ」は育てられません。


「全日本チーム」は、すでに「型」を習得できている少数精鋭の選手がやってきます。そういうチームを育てるのは、選手に大幅に任せ、やらせてみて、内省を促し、気づかせるようにします。「自分の頭」で考えられるように育てないと、このレベルでは勝てません。

(以上 NAKAHARA-LAB.netより抜粋)


まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、元メダリストが発言すると重みが違います。


同じことを塾長が何回唱えても、誰も賛同してくれないので引用しちゃいました。


この話は学校教育でも塾の指導でも同じこと。


高校生以下では、勉強もそうですし、それ以外の生活面や規律面などさまざまな部分での「型」が習得できていない子どもたちが多数派です。


だからこそ、全体のレベルアップのためには画一的な指導が効果的なのだと思います。


つまり学校の指導が画一的になるのは、それなりの理由があるからで、押し付けでもなんでもないわけで・・・。


当然レベルが上がってきて、基本的な「型」ができている生徒ばかりになれば、「自分の頭」で考えさせることが必要になってきますけどね。


この順番を間違ってはいけないのです。


「型」も全然できていないのに、ひとりひとりの個性に合わせた教育とか、自分で考えさせる教育とか、受動的でなく能動的な教育とか


そりゃちょっと無理がありませんか?と思います。


まずは基本の「型」をしっかり定着させることが優先で、その上での個性の発揮、自己実現というのが一般的な流れでしょう。


もちろん、それにはまらない子も居るとは思うので、絶対ではありませんけどね。


「型」にはめる教育と言うと批判的な意見も多くある中、為末さんの記事に、「やっぱりそうだよね!」と深く頷く塾長なのでした。


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