【竜操教室 塾長日記】問題集の山を見ているだけにならなようにしましょう。
この時期になると、突然勉強のスイッチが入る受験生が増えてきます。
そんなスイッチが入った子供を見て、保護者の方も急にスイッチが入るという状況もよく見られます。
そして、さらによく見るのが、この時期にやたらと問題集を買いまくる・・・という現象。
県立や私立の過去問とか、「これだけは落とせない!」みたいな各教科のまとめ系の問題集などを、それこそ束で買い揃えていたりします。
本屋さんの問題集コーナーは、この時期が書き入れ時なんだろうなぁ・・・と思います。
ただ、
塾に払う月謝を考えれば、そう高い買い物でもありませんが、例えば県立の過去問なら過去10年分以上がネットで公開されていますし、私立の過去問もオープンスクールなどで全員に配布されています。
まとめ系の問題集なら、3年生になった時に各教科とも学校からとりあえず配布されてますしね。
本当にやる気になっているのだったら、そして本当にやるのだったら全然構わないのですが、ちょっと一呼吸置いて、冷静に考えてみても良いのでは?と思います。
ありがちなのは、それらを机の上や本棚に並べただけで、なんだか満足してしまうということ。
塾長も他人のことは言えません。
本屋さんへ行ったり、塾向けの教材屋さんへ行ったりして新しい教材を見ると、
おっ、これって授業ですげぇ使えそうじゃん!
と思って、ついつい買ってしまうことがあるのですが、結局ほとんど使わないで本棚に飾ってある・・・みたいな教材が結構あります。
一応自主規制があって、1年間まったく触らなかった教材は、年度替わりの時に廃棄すると決めているのですが、一度本棚に並べてしまうと、そのことに満足してしまう自分が居ることに気が付きます。
全然使ってないのに、そのまま飾っておきたくなります。
他の塾さんを見学した時にも、いろんな大学の赤本がずらっと並んでいたり、チャートが3色揃ってたり、教科書準拠系のワークとか、他にもやたらといろんな教材が本棚に並んでいると、なんとなくすごいなぁと思いますからね。
だから、とにかく気持ちが高ぶっているうちに、まず問題集とか過去問をやたらと買い込みたくなる気持ちもわからないでもないです。
いろいろ揃ってた方が安心な気持ちもわかります。
でも、結局のところ、それをどれだけ活かしているかが問われないといけないんですよ。
買ってしまった問題集の山を見つめて呆然としている生徒を毎年見ています。
棚に飾って眺めているだけなら、まったく意味がありません。
買う前に、本当に本当に必要か、ちゃんとやれるのかをもう一度自問自答してみましょう。
5教科分を一度に買い揃える前に、得意な1教科だけでも終わらしてみてから次を考えても良いでしょう。
勉強に向けて気持ちが昂ることは悪いことではありませんが、熱しやすく冷めやすいのではダメですから、じわじわとコツコツと盛り上げていって欲しいなと思います。
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