【竜操教室 塾長日記】簡単に「過去問演習」とは言うものの・・・

この時期の塾の受験生向けの授業では、「過去問演習」と謡っていることが多いと思います。


うちもそうですけれど・・・。


これ、言葉で言うとたった5文字で簡単ですが、実際にやるのは大変なんです。


いや、一番わかって欲しいのは物理的な時間のこと。


ちゃんと時間通りにやると1教科45分ですから、解くだけで相当に時間がかかります。


何年度分も、そして何教科もやると、すごい時間数ですよ。


うちのように時間単位で授業料を計算するような塾の場合、受講料の半分以上が問題を解いている時間だった・・・ってことになりかねません。


というか、普通の塾ではそこはおかまいなしにきっちり受講料をいただいていると思いますけどね。


これが高校生の共通テスト対策となったら、さらに大変ですよ。


各教科の1年度分を解くだけで丸1日潰れてしまうわけで・・・


保護者の方の中にはごく気軽な感じで、「過去問を解かせてくださいね」なんて言われる方も多いのですが、それだけでは時間だけかかって何の対策にもならないってことを理解していただきたいと思います。


もちろん過去問をやるのは前提として、できるだけ家庭学習や自習扱いの時間の中で問題は解いて、授業扱いの時間の中で解説を聞いたり質問をしたりするというのが健全な状態ですから。


テストを解かせているだけで時間単価を取っている塾は、そんなこと絶対に言いませんから注意してください。


同時に、


問題数をこなしていくには時間もそれだけかかるという当たり前のことも理解しておかなければいけません。


入試まで残された日数、残された時間でいったい何問解けるんでしょうね。


そのことに今頃気づいているようではもう手遅れなんですけれど・・・

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