【塾長日記】半分にしたら楽にはなるかもしれないけれど、その分達成感は少なくなるじゃないですか。

竜操中3年生は、英語の授業時間中にボキャブラリーコンテストが行われています。


去年もこの学年は単語100個の暗記テストがありました。


その流れで今年は熟語を80個暗記させられています。


こんなん、覚えなくてもいいでしょ?


めんどくさっ!


全然知らんのばっかじゃし!


覚えられるわけねぇが・・・


と文句ばかり言う3年生たちを言いくるめて、なんとか80個暗記させ、やればできる!ということを経験させようと努力しています。


それで、なんとか形になってきて、さあテストという時になった昨日、学校の先生がこんなことを言い出したそうです。


「80個はしんどいから、40個ずつ2日に分けてテストしよう!」


いや、わかりますよ、先生の気持ち。


全然覚える気が無い子たちを見て、80個が無理ならせめて40個だけでも・・・


そういう気持ちもよくわかりますが、よく考えてみてください。


覚える気がまったく無い子たちにとっては、80個覚えることと、40個覚えることの面倒さの違いなんて、わかっちゃいないのです。


80個を40個にしたところで、覚える気が無い奴は結局覚えませんよ。


それよりも、うちの生徒たちみたいに、あとちょっとで80個完璧に覚えられるという子たちのモチベーションの下がり具合の方が問題です。


ほんと、あとちょっと頑張れば・・・というところまで来ているのに、突然目標を80個から40個に下げられたら、


な~んだ。40個なら楽勝じゃん。


って、軒並み暗記のペースが落ちちゃいました。


本当は、80個そこらの熟語の暗記なんて、タラタラやるもんじゃなくて、一気にわーっと詰め込んでしまうものです。


実際、1個も覚えていなかったのに、数日の詰め込みですべて完璧にした子も居ます。


知らなかった熟語を80個あらたに覚えたことも重要ですが、それよりなにより、最初は無理だと思っていた暗記でも、これぐらいの量だったら数時間で自分でも覚えられるんだという経験を積むことが大事なんです。


英語だけじゃなく他の勉強においても、暗記をする力が問われる場面が多くあります。


ところが、成績が芳しくない生徒たちというのは、本気で何かを詰め込んで覚えたという経験に乏しい場合が多いのです。


実際、80個の熟語の暗記だって、もし塾長が無理強いしなかったら、自主的に完璧に覚えようとはしない生徒ばかりです。


いや、自分では無理だ!と諦めているんですよ、最初から。


そこを無理やり覚えさせて、なんだ、やればできるじゃん!と思わせるには、このコンテストは絶好の機会です。


単語で100個、熟語で80個というのも、モチベーションを保つのにちょうど良い量と思っています。


それを直前になって、半分でいいよ!というのは、ちょっと無しにしてもらいたいところです。


まあ、40個✖2日でも、完璧に答えられれば良いですけどね。


80個を1度にすべて完璧に答えられるのと比べると、達成感のレベルが・・・


実施前から、ちょっと残念です。


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