【塾長日記】自分はいったい何をアピールできるのか・・・

高校3年生にもなると、AO入試や指定校推薦などへの出願、あるいは就職活動においても、自己アピール文というのを書かなければいけません。


自己アピール???


自分はいったい何をアピールできるんだろう・・・と考えて考えて、何も思いつかないで困っている生徒たちがなんて多いことか。


小中学生の入塾時の面談でもそうなのですが、苦手科目は即座に答えられるのに、得意科目は全然出てこなかったりしますね。


塾へ入る動機は、△△が苦手だからなんとかしたいというのがほとんですから仕方が無いとは思いますが・・・。


どうしても苦手なものや嫌いなものばかりに目が行ってしまい、自分が何が得意なのか、何が好きなのかの方が忘れられてしまっているのがちょっと気になります。


小中学校の勉強においては、苦手な教科や嫌いな教科をなんとかすることももちろん大事ですけれど、一方で、好きなものをもっと頑張る、得意なものをもっと伸ばすということも同様に大事なのだということを忘れてはいけません。


高校生になり、大学生になり、社会人になるにつれて、勉強する内容はどんどん専門性が増していくくのが普通です。


そうなると、苦手なものをなんとかするよりも、好きなものや得意なものに集中することの方が何倍も大切なことになってきます。


ところが、小中学校でも塾でもそうですが、「君は〇〇が得意だから、他のことは良いからもっと〇〇を伸ばせるように頑張りなさい!」という指導はあまり聞かれないでしょう。


「△△が苦手なようだから、それを克服できるように頑張りなさい!」という指導をされることの方が多いと言うか、ほとんどそういう指導だと思います。


家庭内でも同様に。


だから、得意なものや好きな事よりも、苦手なものや嫌いな事にフォーカスされてしまうのも無理は無いと思うのですが・・・


大人になればなるほど、何ができないかということよりも、何ができるかの方が大切になるのは間違いないことなのです。


だからこそ小中学生の頃から、自分は何が苦手で、何が嫌いで、何ができないのかということよりも、何が得意で、何が好きで、何ができるのかを考えることができるようになって欲しいと思っています。


さらに、これが一番重要なのですが、


「自分はいったい何がやりたいのか?」


ということについても常に頭にあって、そのために今何をしておくべきかを考えられる、そういう人になってくれれば良いなと思います。


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