【塾長日記】助詞の使い方が身についていないと、問題も解き方も理解しにくいですよ。
A+Bは、AにBをたす、と言います。
A✖Bは、AにBをかける
A-Bなら、AからBをひく
A÷Bなら、AをBでわる
言い方の順序は変わったとしても、同じ意味を表そうと思ったら、基本的には助詞のくっつき方は変わらないはず。
ただ、交換法則の成り立つ足し算と割り算だったら、「AとBをたす」とか、「AとBをかける」と言っても意味は通じますが・・・
一方で、交換法則の成り立たないひき算やわり算において、「AとBをひく」とか、「AとBを割る」とは絶対に言いません。
言っても、意味が通じないからです。
ところが、授業中に生徒たちがそういう言い方をするのを結構耳にすることがあるのです。
聞くたびに、必ず聞き直しして、言い直させますけどね。
「え?そんなことにこだわる必要ある?」と思った人はちょっとまずいですよ。
指導をしていても、そのあたりの助詞の使い方や日本語の説明がおかしい生徒は、やっぱり計算ミスが多かったり、問題の意味を理解できていなかったりすることが多いように思います。
日本語の「て・に・を・は」の使い方については、学校で習って理解するものではなくて、成長の中で身つけていくものなので、おかしいなと思ったらその場で指摘し修正していかないと正しい使い方はなかなか身につきません。
だから、必ず聞き直します。
何を?何から?ひくの?
何を?何で?わるの?
いちいち言い直させなくても、何が言いたいのかぐらいは簡単に想像できますけど、そうやってこちらが配慮をしている限り、本人の国語力、言葉の力、そして計算力、問題の理解力などはまったく育たないわけですから。
普段の日常会話でも同様に、単語だけでやり取りしてないですか?
LINEなんて、どんどん象形文字化してますしね~。
今後、ますます言葉が理解できない生徒が増えていきそうで、困ったものだと思います。
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