【塾長日記】公式マニアにでもさせる気ですか?
3年生は展開と因数分解を習っています。
展開と因数分解にはそれぞれ公式があって、それを覚えなさい!と言われているようです。
が・・・。
中3の展開の公式って、”覚えるもの”ではありません。
順番に掛算と足し算をしていたら、結果的にそうなるよね~
ということを理解して確認できればそれだけで十分です。
要は、公式丸暗記よりも理屈を理解した方が簡単だからです。
公式に当てはめなくても、とりあえずたくさん計算していたら、いつの間にか自分で勝手に公式通りの解き方をしているはずですよ。
それなのに、最初から公式の形ばかりにこだわって、
無理ぃ~(>_<) 絶対覚えられん!
って悩んでいる生徒が多いのです。
学校の先生も、まず公式ありきで解説をしているようなので、もう少し柔軟に対応してくれないかなぁ・・・・と思います。
公式そのものを聞かれる問題なんて、入試では出題されないのですから。
とにかく、速く正確に解けりゃあそれでいいんですよ。
1年生の3学期にに習う扇形の面積や弧の出し方なんかもそうですね。
公式ありきで解説されると、ついていけない子がたくさん出てきます。
意味も分からずに公式に当てはめているだけでは限界があります。
公式を丸暗記しないといけないのは、難解な理屈を理解するよりも、最終形である公式を覚えた方が楽なものの場合です。
例えば、球の表面積と体積の公式とか、解の公式とかですね。
こんなのは、理屈よりもまず公式を覚えることをおススメしますけど。
でも、教科書や参考書に出てくる様々な公式をすべて暗記する必要はまったくありませんから。
理屈を覚えておくだけで良いものや、その場で導くもの、別の解き方を知っていれば良いもの、そもそも覚える必要の無いものなどなど。
将来、数学の先生にでもならなければ、今後の人生で一度も目にすることのないような公式だってたくさんあるわけで・・・
少なくとも、
公式といっても、全部が全部丸暗記の対象ではないんだということはぜひ知っておいて欲しいと思います。
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