【塾長日記】真面目な子をいじめるような課題の出し方は止めて欲しいのです。

この春から、県立普通科進学校へ進むことになった塾生の女の子。


各授業毎に出される課題量の多さ、予習、復習量の多さにすでに戦意喪失気味です。


今までゆるゆるの中学校の授業しか受けたことが無かったので、このギャップはある程度仕方がありません。


大学受験を目指して高いレベルで頑張るというのは、こういうことです。


頑張ってついていって欲しいと思っています。


でもですね。


聞くと、コミュ英の予習では、テキスト本文を全文ノートに筆写して訳して来い!と言われたそうです。


へ?


全訳は当然としても、全文筆写って意味あります?


それも、数ページにわたる相当な量。


いや、筆写にももちろん意味はあるんですよ。


塾でも、中学生たち、それも英語が苦手な子たちには、できるだけ筆写を求めることがあります。


何せ、アルファベットをきれいに書くことすらおぼつかない子たちですから、まず英文に慣れることが必要ですからね。


でも、県立進学校に合格するレベルの力のある子に、今さら全文筆写が必要ですか?


そりゃあ、時間が際限なく使えるのであれば、筆写でもなんでもさせれば良いと思いますけどね。


予習や課題を課しているいるのは、コミュ英だけじゃないんです。


英表だって、数Ⅰだって、数Aだって、現文だって、古文だって、それぞれ相当量の課題を出しています。


その上、科目間調整なんてまったく行われていないのですから、たまたま各教科の先生の組み合わせが悪いと、悲惨なことになります。


頭がちょっと回る、悪く言えばズル賢い子なら、課題や予習に優先順位をつけて、やるべきものとサボっても良さそうなものを上手く選別することができるでしょう。


県立進学校の上位層の子たちには、そういう立ち回りが上手い子が多いと思います。


でも、一方で真面目な子にしてみれば先生からの指示は絶対ですから、言われたことをちゃんとこなそうと思って頑張ったあげく、時間的物理的な理由でパンクしちゃう子も居るんじゃないですか?


だからこそ、課題や予習指示は最低限必要なものにとどめておくべきと塾長は思います。


そこからのプラスオンは、生徒生徒の力に応じて自分で判断させれば良いのです。


筆写したい子は、筆写すれば良いでしょう。


個人的には必要性を感じないし、そもそも面倒なので、自分が生徒だったら確実にやってないだろうなあと思うこの作業。


あなただったらちゃんとやっていきますか?


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