【塾長日記】いい加減な数字でも、なんとなく理解した気分になるところが問題。
日本代表の大活躍で盛り上がっているWBCですが、こんな話題がニュースになっていました。
外野席の同じお客さんが、本塁打とエンタイトル二塁打をキャッチしたとのことで、あり得ない偶然、要するに奇跡が起きたということですが・・・。
その確率が32万分の1と言われてもですね。
別のサイトで見つけましたが、5×5のビンゴで、4回数字が読まれただけでストレートでビンゴになる確率が約31万分の1なのだそうです。
あとは、毎日飛行機に乗っていて、ある日事故に遭う確率が約20万分の1とも書いてありました。
だいたい、それらと同じ感じの滅多にない出来事ということ。
それぞれに、もちろん根拠があります。
で、先ほどの32万分の1ですが、これの根拠がこうです。
本塁打が570本に1本は自分のところに飛んでくるそうです。
それが外野席だけの話をしているのか、球場全体の席を指しているのかは不明です。
そして、それが2回続けて同じ人のところに飛んだ。
だから、570分の1×570分の1=32万4900分の1なのだそうです。
ふーん。そっかぁ。
って、納得しちゃだめですよ。
さいころで考えてみましょう。
2回続けて同じ目が出る確率はいくつですか?
6分の1×6分の1=36分の1・・・ではないですよね。
ぞろ目は、1から6まで6種類ありますから、36分の6で、結局6分の1なんです。
先ほどの計算で言うと、お客さんを1人に特定しているわけではないので、そのまま570分の1が正解になります。
570を2乗する根拠がありません。
でも、単に570分の1と言ったら、記事にするのにあまりインパクトないですよね。
そもそも、そんな高確率で起きそうもないことですし。
まあ、1試合の本塁打数がそもそも平均1~2本ですからね。
それが2本とも一人の人の近くに飛んだというのは、珍事なのは確かです。
珍事であることをアピールするのは問題ないですが、32万分の1の計算に根拠はありません。
まあ、そんなこと、どうでも良いことですけど。
ちょっと気になったのでつぶやいてみました。
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