【塾長日記】テストで問われているのは、”再現力”なのです。

竜操中学は昨日からテスト前期間に入りました。


皆、必死で課題のワークを解き進めています。


そのワークのやり方ですが、何度説明してもなかなか理解してくれない生徒が多いです。


学校や家庭でそのように指導されているからだと思うのですが・・・


このテスト前の大事な時期なのに、いちいち教科書で答を探してワークに書き込んで、それに〇をつけるというのははっきり言って時間の無駄です。


真面目な子ほど、このやり方がまさに”勉強”だと洗脳されてしまっているところが問題なのです。


教科書をいちいち調べるというのは、テスト前でなくて、時間もたっぷりあるのであれば、無理に止めはしませんが、どちらにしてもあまり効率の良い勉強法とは言えません。


そもそも、何のために”勉強”しているのかが見えなくなっていることが問題だと思うのです。


テストで問われているのは、ワークやプリントで一度出題された問題を、もう一度テストの時に答えられるかということです。


塾長はよく”再現力”と言うのですが、テストでは、まさにその”再現力”の勝負となります。


教科書で答を探そうが、問題集の付属の答を見ようが、テストでもう一度同じ問題を聞かれた時に答えられるかどうかを問われているのであって、そのプロセスを問われているわけではないのです。


例えば、日本の都道府県名と県庁所在地名がテストされるとします。


その勉強用に事前に白地図が渡されました。


そこからどうやってテスト勉強をしますか?


多くの生徒たちがやっている、教科書でワークの答を探すという作業は、この場合で言えば、地図帳を持ってきて、それを見ながら都道府県名と県庁所在地名を記入して、〇付けをするようなものです。


そして(これが一番の問題ですが)、すべて答が埋まり〇が付いた白地図を見て、達成感と満足感を得てしまっているのです。


地図を見ながら答を一通り埋めて、それだけで”勉強”した気になっています。


そんなんで、テストで全部答えられますか???ということです。


テストで点数を取ろうと思ったら、まずは何も見なくても自力で答えられるものとそうでないものに分類することからです。


分類ができたら、自力では答えられないものについて、暗記をするなり、繰り返し解いて解き方を理解するなりして、テストで聞かれた時に再現できるようにならなければいけません。


できないところを見つけて、それをできるようにすることが”勉強”なのであって、それをしていなければ”勉強”ではないのです。


教科書を調べながら問題集を解いていると、ものすごく”勉強”をした気になりますし、それなりの達成感があります。


それを見ている保護者の方も、もしかすると学校の先生だって、おっ、こいつは真面目に勉強してるな!って勘違いしているんです。


そこの意識を根本的に変えなければいけません。


今していることをテストの時にもう一度聞かれても、何も見ないで、自力で、ちゃんと再現できるかどうか。


そこだけを意識して、今の勉強のやり方や時間の使い方がその目的に沿ったものになっているのかどうかを常に考えて欲しいと思います。



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