【塾長日記】岡山県立高校最終倍率が発表になりました。
先生、やべえ。
めっちゃ倍率が上がっとる。
・・・と深刻な顔で教室にやってきた生徒。
彼は、東岡山工業の設備システムに出願しています。
その倍率は2.2倍。
確かに、最終倍率では最難関の数字になってしまいました。
でもですね。
ここは最終希望調査では、40人の定員に対して80人が希望していたのです。
その時の倍率は2倍。
ほら、それよりも倍率が上がったじゃないですかと言うのですが、そこに数字のマジックがあります。
先日特別入試がありましたが、その時は定員の半分の20名に対し、72名が受験しました。
最終希望調査の80名から8名も減っているのですが、倍率は3.6倍の高倍率ということになりました。
そして、その後特別入試20名の合格者を除いて、残り20名の一般入試枠に対して、今回の出願者が44名ということになったのです。
倍率は2.2倍ですが、実質で言えば、さらに希望者が8名他へ流れて減ったということになります。
もし最終希望調査の時から希望者数が変わらなかったら、今頃は20名の定員枠へ60名が殺到し、倍率は3倍になっていたはずなのです。
それがいつの間にか16名も他へ流れて結局2.2倍に落ち着いたのですから、どちらかというとラッキーなんですよ。
毎年のことですが、この倍率のマジックで一喜一憂している姿をよく見ます。
倍率の意味をよく理解しないまま、喜んだり落ち込んだりしても意味がありません。
それに、もう出願してしまった以上、倍率のことを気にしても仕方が無いのです。
確かに、思ったより厳しくなった科コースもありますし、思ったより倍率が低くなったところもあります。
だからと言って、これからの1週間にやるべきことは何も変わらないのです。
わき目を振らず、覚悟を決めて、最後まで走り切るようにして欲しいと思います。
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