【竜操教室 塾長日記】途中式がちゃんと書けない問題について

計算問題を解くのに、途中式をちゃんと書けない中学生の割合はかなり多いです。

それはおそらく、効率の良い途中式や正解を導く途中式の一般例をあまり見ていないからだろうと思います。

いやいや、教科書や問題集の解答には詳しく途中式が載ってるでしょう？と思いますよね。

ところが実際には、解答解説にある途中式はまさしく「解説」の意味も含まれているので、そんなもん必要無いよ！というところまで詳しく書いてあって、実用的には無駄なところが多いのです。

それを何も考えずにただ写していても、時間がかかったり、転記ミスが増えたり、あまり意味がありません。

だからと言って、全部無駄かというとそういうわけでもなく・・・

結局のところ、問題に応じて、また生徒のレベルに応じて、その時必要な途中式はどのようであるべきかというのは、その場その場で臨機応変に教えていかなければいけないものなんだろうと思います。

頭の回転の良い子、手段と目的が勘がられる子は、教えられなくても自分で常に効率的な途中式を目指しますから問題ありませんけどね。

そんな子は少数派です。

ちょと考えてみれば、非効率的な途中式を書いていると、自分で自分の首を絞めているということに気が付くと思うのですが・・・・そういう風に考えるのも中学生では少数派なんですよ。

どちらかと言うと、言われたことしかやらない（できない）子や、とにかく目先の面倒を回避しようとする子、どうすればもっと良くなるかなんて考えたこともない子、ばっかりです。

まあ、まだ中学生ですからね。

と言うことで、目の前で解いているところを見ながらリアルタイムで指摘するしか、今のところ指導の方法がありません。

それこそ、もっと効率的に教えていく方法を考えていかなければと思います。