【竜操教室 塾長日記】ちゃんと聞く、ちゃんと読むができない

話をいい加減に聞く、あるいは文章をいい加減に読む、という状況が習慣化している生徒はなかなか大変です。


まずいのは、本人に「いい加減に」という意識が無いところです。


本人なりに本気で聞き、本気で読んでいるにも関わらず抜け漏れがあるのだから、「ちゃんと読みなさい」「ちゃんと聞きなさい」と言われても本人的には理解ができないのです。


学校の授業も、ちゃんと聞いているように見えて、実際には大事なところが抜け漏れているので、なかなか理解が進まみません。


そういう生徒には、ひとつひとつ状況を正確に理解しているのかどうかをチェックして、抜け漏れがあればその場で指摘する・・・ということを繰り返さなければ修正はできません。


例えば、問題文を読んだ直後に、どういう問題で何を聞かれているのかを尋ねます。


尋ねてみると、実は何も状況を理解しないまま問題を考えようとしていたり、そもそも何を聞かれているのかを把握しないままなんとなく取り組んでいるということがよくあります。


どういう状況で何を答えるのか?そのための条件は何か?


それがわかっていないのに問題を解けるはずがないのですが、それを把握しないまま解こうとしているという無謀な状況をまず理解させなければいけません。


成績がそこそこ良い生徒も含めて、いい加減に問題を読み、いい加減に問題を解くことが当たり前になっている生徒はとても多いです。


問題の解き方そのものを教える前に、まず解決していかなければいけないところです。

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