【塾長日記】大人になるということは、自分で自分を律する力を持つことです。
スマホ依存の高校生が多いのだそうです。
総務省が平成26年に行った「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」によると、高校生にネット利用を原因とする生活等への影響を聞いたところ、
第1位:ひまさえあれば、スマートフォンでネットを利用している 42.6%
第2位:自分はネット依存だと思う 25.0%
第3位:起きている間中、ずっとスマートフォンでネットを利用している 12.3%
という調査結果が出ているそうです。
今や高校生のスマホ利用者は全体の90%にも届こうかという勢いらしいので、これはかなり問題だ・・・と思いますよね。
だから前出の記事のような、スマホ利用を制限するようなアプリが出てくることになるのですが、実はこれほど依存しているのは学生だけではありません。
MMD研究所「スマホ依存に関する調査」によると、大人も含めたスマホ利用者全体のスマホの接触時間は、1時間~2時間未満が22.6%、2時間~3時間未満が19.9%なのに対して、3時間以上の人をすべて足すと39.0%になるそうです。
なんと全体の約4割が、3時間以上もスマホを使っているってことですよ。
さらに、7時間以上という人だけでも10.7%もいるというのが驚きです。
大人全体がこんな状態でスマホにどっぷりつかっているというのに、まるで学生だけが依存症になっているような問題提起はそれこそ問題だと思います。
小中高生の間は、保護者や学校の先生という歯止めがまだありますからね。
これが大学生や社会人になると、もうあとは自己責任の世界。
だからこそ、誘惑に対して、誰かから強制されないとやめられないというような意識の弱さを、大人になる前に克服しておかなければいけないと思います。
だからと言って子供の時に、あれもダメ、これもダメと規制するだけで、そういう意識が身につくかどうかはかなり怪しいところ。
盲目的に管理するのではなく、どちらかと言うと、誰からも何も強制されない自由がある中で、自ら意識を持って自分を律することができるかどうかという点を教えていかなければいけないのではないかと個人的には思います。
スマホについて言えば、もし持たせるのであれば、なんでもダメではなくて、最初から自由には責任が伴うことをきっちりと教えた上で、線引きはできるだけ自分にさせていくべきと思います。
もちろん、大人がまず手本を見せることも大切でしょう。
社会に出れば、スマホだけでなくいろんな誘惑があるわけで、常に自分にとってプラスの面とマイナス面をちゃんと判断できるようにしてあげることが大人としての責務と思います。
少なくとも、自由だけ与えて無管理にしておいて、依存したところで取り上げるというようなひどいことは絶対にしてはいけないでしょ。
取り上げるだけで即解決するなら、誰も苦労はしないのですから。
これは子供たちだけの問題ではなく、大人も含めた全員の問題として認識しなければいけないものだと思います。
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