【塾長日記】ライバルは自分自身だ!というカッコいい言葉に釣られてしまわないようにして欲しいのです。

ライバルは誰でもない、自分自身だ!


ってよく聞く言葉なんですけれど、本当にそうなんでしょうか。


スケートの羽生選手が、金メダルを手にしたインタビューで言ってたらカッコいいですけどね。


そうじゃなければ、イチローが大記録を達成した後のコメントとか。


要するに、本当にライバルが周りいないほど、大活躍をした人が言うべき言葉だろうなと塾長は思っています。


これを凡人が言ってしまうと、塾長は、なんだか現実的なライバルに負けることから逃げているような気がしてしまうのです。


だって、ライバルは自分自身!って言ってしまえば、勝ち負けがはっきりしないじゃないですか。


基準がそもそも自分自身ですからね。


過度の競争を歓迎しない世の中になってきているので、普段はそれでも良いかもしれませんが・・・。


でも、


例えば入試になれば、限られた定員枠を皆で争っているのです。


当たり前ですが、合格するためには、その中の誰かに勝たないといけません。


もし自分が合格すれば、その分誰か一人は確実に不合格になり、当然その逆も有りうるという現実から目を反らしてはいけないと思います。


だから、ライバルは自分自身なんかではなく、いつも実際に目の前に存在しているはず。


自分が自分の基準の中でいくら頑張ったとしても、それ以上にライバルたちが頑張っていれば、合格はできないのです。


勉強は勝ち負けではないと怒られてしまいそうですが、自分が自分の進みたい道に進むためには、ライバルたちとの勝負に勝たないといけないことは今後の人生で何度もあるはずです。


お手本にすべき人は周りにいくらでも居るでしょう?


彼我を比べるからこそ、自分に足りないものを理解し、それを補うことができるのです。


もし比べる相手が居なくなるほど自分が成長できれば、そこから初めて自分自身との闘いになるのだろうと思います。


ともかく、


受験は、最終的には気持ちですよ。


最後の最後で笑うのは、絶対合格してやるんだ!という強い気持ちを持っている人です。


そのことを忘れずに、あともう少し、最後までスパートを続けて欲しいものだと思います。


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