【竜操教室 塾長日記】漢字や熟語を知らないと、ほんと大変なんです。

語彙が圧倒的に足りていない子というのは、熟語の切れ目がわかっていないことで暗記に苦労しているところがあります。


例えば、有性生殖、生殖細胞、無性生殖、栄養生殖という4個の言葉にはすべて「生殖」とついているから、仲間だって思ってるんですよ。


熟語の構成的には生殖細胞は卵細胞や精細胞と同様に「〇〇細胞」という細胞の種類を表しているわけで、「〇〇生殖」という生殖の種類を表している言葉群とは別じゃないですか。


双子葉類、単子葉類にしても、双子/葉類って思ってたり。


3文字熟語や4文字熟語の切れ目についての理解があれば、語群から適語を補充する問題は想像力で乗り切れることもあるのですが、そういう理解が薄いと、語群があっても前後の文とまったく合わない言葉を平気で選んでしまいます。


そもそもそういう生徒は2文字の熟語からしてその構成がわかっていないから、なぜそこにその漢字が来るのかという理屈無しに漢字の丸暗記になってるんですよ。


結果として、あまりたくさんの熟語は覚えられないし、熟語を見てもその意味を想像することができないんですよね。


国語が苦手な生徒は、そんな感じで語彙が不足していることがとても多いです。


小学校レベルで身につけておいて欲しい熟語の構成についても曖昧な知識のままなので、こちらが思う以上に、文章の意味が通じていないのです。


日本に住んでいれば、成長とともに生活に必要な語彙は自然に増えていくので、日常会話では語彙不足にあまり気が付かないですけれど・・・


語彙不足だと、国語だけでなく他のいろいろな勉強にすべてマイナスの影響を与えてしまうので、周りが思う以上に本人はいろんな面で苦労していると思います。


もちろん、短期間でなんとかなる話ではなく・・・・


だからこそ小学校の時から、とにかく漢字の勉強は手を抜かないで欲しいんですよね。


アルファベットなんて、いつだって大丈夫。


だって日本人ですよ。

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