【塾長日記】短絡的ではなく、物事の本質はどこにあるのかをじっくりと考えるべきだと思うのです。
日本年金機構は、ファイルを「あいうえお順」ではなく、いまだに「いろは順」で管理している事務所が多いのだそうです。
だから?
そんなことどっちでも構わないんじゃないかと思うのですが、河野議員を始め、ヤフーのコメント欄を見る限り、皆さんいろいろ文句が言いたいようです。
記事内容を読む限り、昔昔からの習慣を変えるコストと、それによる効果のバランスを考えて、今までは優先順位が低かったというだけのことのようですけど。
今後は検討するって言ってるんだから、何の問題も無いじゃないですか。
そりゃ確かに、いろは順に整理されていたら、慣れないうちはすぐに見つけるのは大変でしょう?
でも、その事務所の中で慣れない人というのは新人さんだけですよ。
そんなもの、一般的な職場ではいろんなところにある事例じゃないですか。
例えば大きなオフィスで、同僚や先輩の席の配置はどうやって決まってます??
あるいは、部署別のオフィス内の配置だって、50音順で決まってますか?
新人さんを捕まえて、「おい、ちょっとこの書類、人事部の柴田さんのところに届けてくれ」と言われても、簡単にはたどりつけないでしょう?
だからと言って、仕事の効率化のためにいちいち50音順にするとかしますか?
せいぜい配置図を配るだけと思うんですよね。
そもそも、50音順だって今のスタンダードではあるけれど、10年後にはアルファベット順がスタンダードになってるかもしれないでしょう?
そのたびに社内のほとんど全員が慣れている並び順を捨てて、少数短期間の新人のために、いちいち新しいスタンダードに変えることが、効率化なんですか?ってことですよ。
年金に関していろんな問題があるのは事実なんでしょうが、こういうどうでも良いところに噛みついて、本質のところから外れて解決が進まないということは避けて欲しいものだと思います。
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