【竜操教室 塾長日記】間違えたら解き直しをすれば良いって思ってませんか???
計算問題を間違えたとき、解き直しをして正解になれば良いってわけじゃないんです。
だって、解き方はわかってるんですから、10回のうち9回は間違えないし、もしかすると100回解いても99回は間違えないはずの簡単な問題です。
そんなもの、確率論から言って、解き直したら正解するに決まってるじゃないですか。
そんなことより、せっかく間違えた問題を無駄にしてはいけないのですよ。
10回で9回正解するはずの簡単な問題を間違えたということは、逆に言えば10回に1回の間違い、もしかすると100回に1回のレアケースの間違いを発見したってことです。
せっかく珍しく間違えたんだから、解き直しをする前にまず「なぜ間違えたのか、どこを間違えたのか」をチェックして修正すべきなんです。
そして、自分はそういう信じられない間違い(だって、10回に1回や100回に1回)をすることがあると意識することが、そのミスの発生可能性を限りなく0に近づける方法なのです。
そういう意識もなく、ただ最初から解き直したら普通に正解しちゃいますから、何の危機感も生まれません。
だって、10回に1回間違う問題を2回連続で間違う確率は100分の1。
間違わなくて当たり前ですよ。
だから多くの場合、解き直しの2回目には正解して、危機感もなくそのまま流されるので、同じパターンの問題はずっと10回に1回は間違い続けることになります。
結果、この単純なミスが一定の確率で出現し続けるでしょ?
それが積み重なって、簡単な問題なのになんとなく計算ミスが多い、ケアレスミスが多いということになってしまうのです。
ミスを減らそうと思うのなら、間違えた時にどこをどのようになぜ間違えたのかをチェックして修正して意識すること。
ただの解き直しでは何も変わりません。
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