【竜操教室 塾長日記】全体を見て、できるようになりそうなところから。

数学の問題にはそれぞれレベルがあります。


簡単に解けるものもあれば、解説を見たって全然意味がわからないものもあるでしょう?


テストに向けて勉強をしようと思ったとき、何から勉強すれば良いと思いますか?


それは、「今は自力では解けないけれど、2回か3回やれば解けそう・・・」というそこそこレベルの問題をとにかく解きまくるってことです。


当たり前なんですけどね、なぜか数学の勉強ではそれができていない生徒が多いのです。


そもそも、同じ問題を2回解く・・・という発想がありません。


だから、初めて見た、しかも難しい問題を1回だけでなんとかしようとするところばかりに時間をかけてしまいます。


もしかすると、10回やっても理解できないかもしれない問題を、じーっと考え続けて疲れちゃうんですね。


時間も無くなるし。


で、結局は2回やればできるようになる問題、3回目でできるようになる問題が他にあるのに、その2回目、3回目をやる時間も気力も確保できずに終わっちゃうんです。


そのレベルの問題を解けるようにしていかないから、その経験が無いために10回やっても手が出ない問題が残ってしまうということに全然気が付いていません。


要するに、課題を出されたり、テスト範囲が発表されたりしたら、その中の問題を一通りチェックするのにあまり時間をかけてはいけないってことですよ。


1回目はあくまで、それぞれの問題が今の自分にとってどのレベルなのかを把握するためだけのもの。


ちょっと今は手が出ないという問題は、飛ばすなり、すぐ答を見るなりして、とりあえずやり過ごすことが大切です。


数学だけじゃなく、学校の勉強だけじゃなく、普段から、目の前のことに追われるのではなく、まず全体を把握して作戦を立て、できるところから計画的に攻略していくことが求められているのですよ。

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