【竜操教室 塾長日記】数学はまず解法暗記なんですよ。
数学は暗記だって言うと、絶対に反論されるのであまり言いたくないのですが、そもそも何の勉強でも、知識を増やしてそれを定着させるという意味では、すべて暗記と言っていいと思います。
例えばですが、
「1/2」は小数で言うといくつですか?と聞かれたら、もちろんそれは「0.5」に決まってるんですが、それをどう記憶しているかってところが問題なのです。
中学受験では、「1/2=0.5」「1/4=0.25」「1/8=0.125」とか、そういうのをすべて例示して覚えるように指導するところがあるようですが。
じゃあ「1/3」はいくつなの?って聞いた時に、え?それは覚えてないですっていうような記憶の仕方がダメだと言っているだけで、そもそも「1/2=1÷2=0.5」と”暗記”していてくれれば、どんな分数が出てきてもその場で対応できるわけですよ。
単なる事柄の暗記であれば、すべての分数→小数を覚えないといけないのですが、たったひとつの解法を暗記しているだけで、すべてその場で対応できるってことです。
もちろん、その上で最終結果を記憶していればより有利なことは間違いありませんが、どっちが先なのかはしっかり考えなければいけないのです。
数学は暗記だと言うと反発する人たちは、前者のような暗記のことを言っているのであって、解法の暗記のことを言っているのではないと思います。
解き方を知らないのに、「ひらめき」だけで解け!って言うのはとてもとても高いレベルでのお話であって、一般的には当てはまりません。
解き方を知らないのに、「結果」の暗記だけで解くのは、効率も悪いし意味もないことなのです。
それに、初見の問題を解くことができるようになるためには、すでにやったことがあって、解法を記憶している問題が確実に解けるようになることが不可欠なので。
数学が苦手という人は、ひらめきや才能が無いのではなくて、基本的な解法暗記が足りていないのです。
努力するところを間違えないようにしなければと思います。
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