【塾長日記】とりあえず、やってみたらどうなん?

連続する3つの数の和が177になるとき、この3つの数を求めよ!


という問題で、


えっと、どうやって解くんだったっけ・・・


確か文字を使うんだったと思うけど、俺、文章題嫌いなんだよな・・・


ええい、わからんから飛ばしちゃえ!


という発想を止めてほしいんです。


この問題、何の予備知識も無い小学生に解かせると、簡単に解いちゃう子もいるでしょう。


だって、3つ合わせて177なんだから、ひとつはだいたい60ぐらい。


あとは実際に、60+61+62をやってみて、183だからダメ。


ひとつずつ減らして、59+60+61だと180だからやっぱりダメ。


もうひとつ減らして、58+59+60をすると、これが177で正解だ!


・・・って気づくじゃないですか。


要するに、やってみればいつか答に行きつくでしょ?


解く気があれば、わからんはずがありません。


ところが、


この”やってみる”を実際にやってみれない生徒が実に多いのです。


算数や数学の解き方は一つではありません。


むしろ、いろんな角度から解くことができた方が強いに決まってます。


冒頭の問題であれば、わざわざ3つの連続する数をnで表さなくたって解けるじゃないですか。


そういう試行錯誤は、数学力を伸ばす上で絶対に必要です。


ところが、そういう言わば”泥臭い解き方”をすることができないところが問題なのです。


この問題は、解き方を習ってないのでできません!


と平気で言うのも同じタイプの子たち。


見たことが無い問題でも、まずはやってみて、それでできなかったら、そこからどうするかを考えれば良いのですが、そういう意識がまるでありません。


このままの意識で社会に出たら絶対に困りますよ。


世の中に正解なんて無いんだから。




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