【塾長日記】自分で考え自分で進める。
高校生の補習も前半戦残りわずかになりました。
大学受験に向けた勉強を見ていると、ここに来て、流れに乗れている生徒と乗れていない生徒の差がくっきりとしてきています。
流れに乗れている生徒というのは、総じて、自分で勉強できる生徒です。
自分が今何をしなければいけないかを自分で考えて実行できる力を持っています。
一方で、流れに乗れない生徒というのは、自分で自分の勉強をコントロールすることができていません。
結局、何をどうやったらいいか、わからないんですね。
問題を解いて、間違いを見つけて、解説を読んで、また解きなおす。
ビジネス風に言うと、PDCAのサイクルを回すということになると思うのですが、この基本的な勉強のサイクルが理解できていないのです。
これは、公式や用語を勉強するよりも、まず先に身に着けていかなければいけないことだと思います。
小学生や中学生を塾で指導しているとよくわかるのですが、ワークや問題集の答え合わせを自分でちゃんとできる生徒というのは、それなりに成績も良いものです。
勉強とは、今できないことを明日にはできるようにすることの積み重ねだということを理解しています。
だから、間違った問題に執着します。
解説を読んだり、他人に聞いたり、とにかく間違った問題をどう処理して次につなげるのかをしっかり考えています。
ところが、これができない生徒というのは、問題を解くことが勉強だと思っているので、解いた後で正解だろうが不正解だろうが、あまりそこに執着しません。
テストも点数だけに執着し、解き直しや見直しなどの復習にはほとんど興味が無いのです。
バツをつけたら、その横に答を赤で丸写しして、勉強した気になっているのです。
家で勉強している姿を見てもそれほど違いは感じられないですし、勉強時間だってそれほど違わないかもしれませんけど・・・・
でも、その中身は天と地ほどの開きがあるのです。
目的は何かを理解しているか、そして、そのために何をしなければいけないかを常に考えているか。
高校生になってから急にそんなこと言われてもできないですから、小さいころからしっかり身に付けさせたいことだと思います。
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