カサゴとハチ
この前嫁が家を片付けるのに、読まなくなった本を全部売りに行く!と言うので、お願いだからこれだけは残して!と言った本。
もう20年も前の本ですが、さすがホイチョイプロダクション。まったく色褪せません。物事の本質をバシッと突いている本なのです。さてその冒頭にこんな文章があります。今夜も東京のレストランでは、客とギャルソンの間でこんな会話が交わされているはずだ。「本日の魚料理って、なんですか?」「今日は、カサゴとハチのいいのが入っております。」「カサゴとハチ・・・。じゃあカサゴをください。」もっともらしくそう答える客の、いったい何人がカサゴとハチの区別がつくというのだ。そういった客の無知ぶりは、店の側も先刻承知。ここ数年、東京に新しく作られるレストランの多くは、表向きは「素材にこだわりました」とかなんとか言いながら、裏では安い冷凍食材を二流の料理人に調理させ、そのかわり、味以外の内装とかコンセプト・ワークとかスタッフの衣装とかいったものに力を入れてきた。だが、それでいいのだ。いい食材を求めて自ら市場に足を運んだり、化学調味料の使用をかたくなに避けたり、といった料理人の誠実な努力は、しょせんムダ。どうせお客はファストフード育ちの味覚オンチ。味などわかりはしないのだ。グルメ本なのにこの言い切り。見事としか言いようがありません。昨日の朝の読売新聞の編集手帳にも同じような話が書いてありましたね。西洋のジョークより。「ボーイ君、これは仔牛の肉かね?それとも、普通の牛肉かね?」「区別がおつきになりませんか?」「うん、つかないなあ」「それならどっちだっていいじゃありませんか」それを言っちゃあ、おしまいよ。世の中、それほど定義定義で杓子定規にしないといけないものなのでしょうか。違和感を感じる塾長なのでした。ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ!とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック!
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