完成イメージを持っていますか。

テスト前に長時間勉強しているのに、今一つテストで点が取れないという生徒がいます。そういう生徒の特長は、完成イメージを持っていない!という一言に尽きると思います。例えば、ワークの解き直しをしているとします。テストでは、ワークの問題がそのまま出題されることも多いのですが、もちろんどの問題が出されるかはわかりません。だから、基本的にはすべての問題が解けるようにするというのが完成イメージであるはずです。出来ない問題や知らない用語があれば、まずい!と思わなければいけないし、テストまでになんとか覚えなければ!と思うはずなのですが・・・どうも、そういう考え方になっていません。点が取れない生徒は、できない問題があってもそのまま放置されていることが多いのです。では長時間何をしているかというと、すでにできる問題の解き直しを何度もしている様子が目につきます。すでに自力でできる問題をもう一回やってもできる、ということを確認して、それで安心しているのですね。それはただの自己満足です。勉強というのは、今できないことを次にはできるようにすることです。ワーク全部の問題がカバーできなくても、目標とする得点があるのであれば、少なくともその得点率を超えるレベルで答を自力で書けなければ、目標を達成することはできないでしょう。それが完成イメージであるはずなのですが、そこがまだよくわかっていないのですね。テスト直前に白紙のワークを渡されて、それが半分しか書けなければ50点しか取れないし、3割しか書けないのであれば30点しかとれないのです。教科書を見ながら答を書いて、○をつけて満足している生徒も多いのですが、それは”作業”であって勉強ではありません。正解を確認することが大切なのではなくて、正解をちゃんと覚えて、何も調べなくても自力で答えられる状態にすることが大切なのです。教科書を調べて答を見つけるのとワークの答を見るのと、テスト勉強という意味ではさほどの違いはありません。結局自力では書けなかったんでしょ?ということがわかればそれで充分なのです。以前、自力でやってわからないところは赤で答を記入しなさいと言ったら、ページ全部が真っ赤になった生徒がいました。それをそのまま学校に提出したら、「ちゃんと教科書を調べて書きなさい!」って再提出になったそうです。え???そりゃおかしいでしょう。「できなかったところは教科書や答をチェックして、ちゃんと覚えておきなさいね!」ならわかります。教科書を調べて、答を鉛筆で埋めて、それに〇をつけて提出させて満足させるような指導を、学校の先生がしちゃダメと思います。大事なのは、今覚えていないことを、次には覚えている状態にできるかどうかなんですから。ワークを真っ赤な状態で提出した生徒は、その後そのページの用語をすべて覚えて、テストでも高得点を取っていました。真っ赤だから、危機感があるんです。そのまま放置していたら、そのページの問題は0点確実ということがはっきりわかります。一方、ほとんど正解のきれいなワークを提出した生徒が、高得点を取れるとは限らないでしょう。むしろ、自力でできる問題と調べないとできない問題の区別がつかずに、結局何も新しくは覚えられなかったという場合が多いはずです。要するに、テスト直前にどういう状態でなければいけないかという完成イメージの問題なのです。それが理解できている生徒は点が取れるし、理解できていない生徒は点が取れない。そこをまずしっかり指導していかなければと思います。ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ!とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック!
↓こちらへもどうぞ!「岡山人ブログ」岡山の素敵なブログが満載http://okayamajinblog.com/個別学習のセルモ 竜操教室のホームページはこちらhttp://selmo-ryuso.com/

0コメント

  • 1000 / 1000