もったいないから・・・ではなくて。

昨日のネット記事ですが、「京都の八幡市の教育委員会が2008年度に、中学生の学習のため、全4中学校に導入した携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」(以下DS)600台が授業で使われずに眠ったままになっている」というのが取り上げられていました。導入した1年目は使っていたらしいですけど、いろんな問題があって、今は使われていないそうです。もったいない話です。でも、導入前からこうなる危険性は充分に予想できたのも確かでしょう。IT系のツールを授業に導入することに、現場の先生達はものすごく抵抗感を持っています。学校内のコミュニケ―ションや書類作成、教材準備などの分野では、IT化がとても進んでいるにも関わらず、授業での活用はまったく進みません。そりゃあそうですよ。先生たちの授業スキルは誰かから教わったものではなくて、ほとんどが独学ですからね。先輩の先生にOJTされたわけでもなく、マニュアルがあるわけでもなく、自分が実際に生徒と対峙しながら身に付けてきた独自のスキルなのです。各先生が、自分の指導に信念を持っています。それを今さら、「こっちのやり方で!」って他人に言われたからといって、そう簡単に意識を変えられるはずがないのです。普通のサービス業の現場のように、常にマニュアルがあって、それを改善し続けているような業態でも、何か新しいオペレーションを導入する時には反対論が噴出するものです。学校で、それも自分たちの指導法を大きく変えるような変更が、そんなに簡単に受け入れられるはずがないのもよくわかります。学校って普通の企業に比べれば、超閉鎖的で超保守的な世界なんですよ。それでも、DSを英語学習の一助として導入することは、塾長はとても価値あることだと思います。客観的に見て、現場の先生方の手助けになることは間違いないと思うのですが、問題はそれを使う側の意識でしょう。使う人がその価値をわかっていなければ、何の意味もありません。DSだって、ただの道具にすぎません。黒板とチョークだけあれば、誰だって素晴らしい授業ができるのかというと、そうではないはずです。書き方や説明の仕方によって、同じ黒板とチョークであっても与える効果が大きく違うというのは、学校の先生だったら皆が納得してくれる理屈でしょう。真面目な先生達は、板書の書き方をどうすれば良いのか、どうすればわかりやすい授業になるのかと、日夜悩み続けているのです。DSだって同じこと。その使い方ひとつで、単なるおもちゃにも、素晴らしい教育ツールにも変わるわけで、それをうまく使いこなせない先生側に問題があるのは明らかと思います。600台を眠らせておくわけにはいかないでしょう。もったいないから無理やり使う!というようなネガティブな意識ではなくて、子供たちの学力を向上させるために最善の使い方はどうあるべきなのか。先生方で知恵を絞って、全国から真似をされるような成功事例に育ててて欲しいと個人的には思います。ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ!とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック!
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