数字は嘘つかないですけれど。

大阪府警が、犯罪件数でサバを読んでいたことが発覚して大問題になってます。いくら上からのプレッシャーがあったからとは言え、内部資料ならまだしも、世間一般に公開する資料の数値を改ざんしてしまうのはびっくりです。数字は嘘をつかないとは良く言われますが、数字そのものを改ざんしなくても、印象を変えることならいくらでもできたでしょうに・・・と思います。例えば、最近絶好調のファジアーノですが、その好調さの根拠は、”リーグ戦16試合連続無敗！”というところにあります。でも一方で、”直近10試合でわずか3勝”なのも事実です。後者だけを見ると、とても絶好調という印象ではないでしょう。同じ数字であっても、捉え方で印象は大きく違うものです。テストの点数もそうです。よく、「○○高校へ行くのに、何点とったら大丈夫？」という質問をされます。学校の先生が、「80点は必要」とか、「5教科で300点以上」なんて、点数で基準を示すことが多いからのようですが、これだって、そもそもどんな内容で平均点がどの程度のテストなのかによって印象はまったく違うのです。同じ”80点”だって、平均点が50点ぐらいのテストだったら優秀ですが、平均点が70点を超えるようなテストだったら平凡な点でしょう。竜中の定期テストは、5教科平均にものすごく波があります。最大100点ぐらいは違うのに、それを基準に「○○点以上！」と言われてもですね～。それを受け止める生徒とその保護者の方にも、数字を印象だけでとらえるのではなくて、その数字の持つ本当に意味をとらえるようにしてほしいと思うのです。世の中にも数字はあふれています。数字そのものは嘘をつきませんが、統計の取り方や母集団の状態等、前提条件によって、結果の持つ意味に大きく差が出るのです。それがわからなければ、簡単に騙されてしまいます。そして、簡単に騙されているなぁという人が実際に世間にはたくさんいます。数学そのものは社会に出てから直接役立つとは思いませんが、数字の捉え方、数字の本当の意味を理解する力というのは絶対に必要です。そいういう意味で、しっかり数学を勉強して欲しいと思います。ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ！とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック！

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