順序が違う!
最近ではあまり見なくなりましたが、昔は携帯電話を買うと、漏れなく電話帳のような取扱説明書(トリセツ)がついてきました。あれ・・・見る人居たんでしょうか。まあ、あまり居ないから無くなった?のだとは思いますが、今では必要ならネット経由で必要なところだけ見るというのが主流のようです。そりゃそうでしょ。要するに、携帯が使えればいいわけですから。通話ができて、メールができて、写真が撮れて、音楽が聴けて、それぞれ細かなところで使い方がわからないこともあるでしょうけど、その時に誰かに聞けば充分使えます。数学の勉強もそれに似たところがあると思うんです。教科書って、まさに数学の”トリセツ”。もちろん必要は必要ですが、端から端まですべて必要なわけではありません。数学を勉強している目的は何でしょうか?数学の先生を目指していたり、数学の研究者を目指しているのなら話は別ですが、多くの人はテストで良い点を取りたいとか、入試で良い点を取って志望校へ行きたいからではないでしょうか。ならば、その目的に向かってストレートに進むべきと思うのです。とすれば、初めは問題を自力でやってみるところからスタートすべきです。やってみて、わからないから教科書を読み、参考書を読み、授業を聞き、他人に教えてもらう・・・という順序。逆に、わかってるところやできるところは飛ばしたり斜めに読んでもかまわないじゃないですか。どこからやったらいいかわからないって場合もあるので、学校の授業というのはもちろん”主”ではあるけれど、ある意味、学校の授業は目的のためにストレートとは言えないところがあります。まず理論から入って、用語や公式の説明があって、やっと問題に進むことが多いでしょ?たとえば、車を運転したいという目的があるのに、じゃあ、とりあえずエンジンの構造でも勉強しようか・・・という感じ。あるいは、これが”運転席”で、こっちが”助手席”で、これが”ハンドル”で、これを”ワイパー”と呼びます・・・みたいな。結局、実際に車を運転するまでに、疲れちゃうんです。パソコンを使うのに、パソコンの構造を知っておく必要がありますか?それに、”ダブルクリック”って名前なんて知らなくても、”カチカチッ”でOKでしょ?そこまで極端で無いにしろ、数学で言えば、自分がまず”この問題を解きたい!”という目的意識があって、その上で学校の授業や塾の授業があるのです。この順序が入れ替わっている限り、絶対に伸びません!用語の説明や理論の説明だけで疲れちゃうんですよ。ただ、大学受験を意識している高校生にもなると、この順序がまともな場合が多いですからね。なので、マニュアルをなぞるようなインプット重視の指導でも全然問題ないですけどね~。むしろ、そうでないとダメというか。でも、それより下の年代は、よほど上位層を除いて、この順序が逆なままの子が多いわけです。ストレートに問題へ行くまでに疲れちゃってる場合が多いんですよ。だから、インプットよりもアウトプット重視でなければいけない・・・・と思っています。年代や層によって、最適の指導法って、全然違うもの。小学生から大学受験生まで、上から下まで、教科もいろいろ、同時期に指導している関係で、その難しさをひしひしと感じる今日この頃なのです。本年度より漢検を当教室で受験していただけるようになりました。塾生以外の一般の方の申し込みも歓迎いたします。次回は6月19日(日)です。申し込みは5月11日まで!お早目に。
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