【竜操教室 塾長日記】なんでもかんでも途中式を書かせるな！っちゅうねん。

計算力を上げようと思ったら、どれだけ無駄な途中式を省くかってことになると思います。

ひっ算をきちっと書こうとか途中式をちゃんと書こうというのは、その生徒のステージによっては有効な指導ですが、ステージが上がってきたら、まったく意味がありません。

計算の目的は、できるだけ早く、できるだけ正確に解くことです。

その目的を達成するために必要であれば途中式やひっ算を書くし、必要無ければ、できるだけ書かないというのは当然のこと。

いつもいつも、きっちり丁寧に書くことを求めてはいけないのです。

特に、高校数学の複雑な計算になればなるほど、馬鹿正直に途中式を書くことは数学力を高めることには絶対につながりません。

常に、どうやったらより早く、より正確に、より手間を省いて正解にたどりつくことができるかを、常に自分で考え工夫し改善する生徒が、数学力を高められる生徒です。

言われたからそうするのではなく、自分で考えられる力が必要なのです。

そのためには、小中学校段階から「途中式はこうあるべき」を指導者側が押し付けることは避けなければいけないと思います。

こうあるべき！を素直に受け止めることが当たり前になると、自分で工夫して改善するという部分が極端に弱くなりますから。

「型」はある程度押さえるとして、あとは目的のためにどうすれば良いのかは自分で判断させることが大切と塾長は思います。